コラム(月木更新)怖いネカフェの話

♯44 街

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子供の頃、ドラマや漫画に出てくる「知り合いと偶然街中で会う」というシーンがどうしても理解できなかった。

 

街でばったり会うなんてあるか?

単純に心の底から「そんな偶然ないだろ」と思っていた。嫌なガキである。

 

小さな街に共に住んでいて、近隣住民がみんな利用するスーパーとかであれば遭遇する可能性は高いが、住んでる場所も別々で、電車を使わないと辿り着けない場所で偶然に出会うのは「それはないでしょ」とずっとずーっと思っていた。否、今も若干思っている節がある。

 

しかし、近年それがドラマの世界だと言い切れなくなってしまった。

実際に自分が「街で知り合いに会うこと」があるからだ。

 

子供の頃の自分を全力で否定するかのように、大人になった今はチラホラと街中で知り合いに遭遇することがある。頻度は少ないがゼロではない。

 

特に役者の知り合いは新宿の映画館に誰かしらいる。笑っちゃうくらい誰かいる。

 

ぼくは「あ、あいつ知り合いだ!」と発見するのが得意である。人混みの中でも駅のホームでも乗り物内でも何となく知ってる人が分かる。直感めいたものが舞い降りてくる。だが、それと同時に「どうしよう」という気持ちも芽生えてくる。

 

どうしよう、というのは「話し掛けるか否か」だ。

 

皆さんは街中で知り合いにあったらどうしているだろうか。当然その人との親密具合によって話し掛けたりそうでなかったりを瞬時に自然に選択していると思う。

 

ぼくは今まで、あまり話し掛けないようにしていた。知り合いを発見したら隠れていた。もっと前から気付いていたのに、話し掛けられても今気付いたフリをしていた。

 

だがしかし、ここ最近は話し掛けるようにしている。否、ごちゃごちゃ考えるより前に話し掛けている。身体が動いている。明るく元気にハツラツと話し掛けている。

 

自分でも驚く大きな変化だ。

 

何故、以前は苦手だったのに話し掛けることに抵抗を感じなくなったのか。

それは偏に年齢による変化だと思う。

 

以前は誰と会ってもぼくの方が年下だった。しかも元付き人の習性もあって、先輩との会話を自分から切り上げることも苦手で、色々考えると最初から話し掛けない選択をした方が心情的にもスムーズに事が進むと考えていた。

 

しかし今は年下の知り合いが多くなった。なので話しかけやすいのだ。

 

「時間ある?昼飯でも食べようぜ」なんて粋な台詞も自然に言えるようになった。人間は成長するのである。最近の若い人は嫌なときは「いや、行かないっす!」とハッキリしてるので変に気を遣うこともない。

 

更に大きな変化がもうひとつ。

 

最近は逆に街中で「話し掛けられること」が増えてきている。

 

「小野さん、お疲れ様です!」

「あれ〜小野さんじゃないですか!」

 

そうやってぼくを発見したら笑顔で話し掛けてくれる人がいるのだ。

 

この場ではっきり言おう。

話し掛けられるのは、めちゃ好きだ。

 

とてもいい。とても嬉しい。挨拶だけで会話が終わっても小一時間は気分がウキウキしている。

 

なので、これを読んだ諸君らはぼくを見たら積極的に話し掛けるようにしてほしい。

よろしく頼むよ。

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