コラム(不定期更新) 怖いネカフェの話

♯43 映画祭

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出演した短編映画「本社から来た男」が渋谷tanpen映画祭に入賞したので、出演者として映画祭に参加してきた。

映画祭…初めての経験である。

 

入賞した(正確には一次審査通過)24作品が三日間に渡って順々に上映され、大賞にノミネートされる8作品(最終審査進出)が最終日に発表される。この映画祭の正式名称は「渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保」。東京の渋谷と長崎の佐世保が共同開催している映画祭である。

最終審査は長崎の佐世保で行われる。つまりこれは佐世保に行けるかどうかの戦いであり、ぼくが参加した渋谷での映画祭は言わば準決勝みたいなものである。

 

その準決勝。

ぼくは二日目、三日目と鑑賞した。

 

「本社〜」が上映されるのは二日目。

自分が出演した作品が初めて関係者以外の目に触れる時間、これは中々刺激的な瞬間であった。

 

他作品は物語に沿って映画を作り上げているが「本社から来た男」はシュールコメディである。

しかもワンシチュエーション。

 

上映される前に入賞した他作品を何作か観て確信した。

 

本社から来た男、異質だわ。

 

ぼくはこの映画祭のこともよく知らなかったので、全体的に「本社〜」のようにコメディ寄りの作品が集まってると勝手に思っていた。だがしかし、蓋を開ければ様々なジャンルの作品で溢れている。全編英語の海外作品もある。浮いてる、絶対に浮いてる。

 

近くに座った共演者たちと本作が観客に受け入れてもらえることを願いながら鑑賞した。

 

そのときに思う。

「こ、これが…映画祭か!!!」

 

なるほど、今まで「映画で争う」という響きにピンときていなかったが、少しその意味が理解できたような気がした。

 

自分の世界観が受け入れられるかどうかの勝負。ぼく以上に監督はドキドキしていたはずである。

 

結果から言うと「本社から来た男」は最終8作品に残ることはできなかった。佐世保には行けず。

 

ただ、すごくウケた。

その日一番の笑いは起こせていた。

 

上映後に出演者として登壇までさせてもらった。映画祭中は毎日懇親会が開かれて、二日目、三日目と参加させていただき、顔の広い共演者に様々な人を紹介してもらった。

 

しゅ、しゅごい…、こんな世界があるのか。

 

それぞれの作品の感想を伝え合ったり、純粋に佐世保行きに選ばれた作品の監督を祝福したり、すごく素敵な時間だった。

 

いつもワークショップで「誰がどう目立つか」的な戦場にいるぼくにとって、この誰もが平等に映画を愛している雰囲気はとても居心地が良かった。

 

渋谷tanpen映画祭、とても素晴らしい。

 

有意義で実りある、楽しい時間だった。

また参加できますように。

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