コラム(月木更新)怖いネカフェの話

♯95 野々宮と園田

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野々宮と園田と食事をした。

 

ぼくを知る人にとっては馴染みの二人だが、そうでもない人の為に説明すると、野々宮も園田もぼくが代表を務める俳優集団トムランドのメンバーである。

 

かれこれ5年ほど毎週集まって共に芝居の稽古に明け暮れた。舞台を作ったり飲み会をしたり旅行に行ったりと、気が遠くなるような長い時間を共に過ごした。その5年だけで測るのであれば家族より誰よりも会っている。

 

2020年に過去最大規模の主催舞台を計画していたが、コロナの影響で中止。ちょうどその頃のステイホームと重なって、トムランド自体も活動を中止して現在に至る。尚、復活の予定はない。

 

野々宮も園田もそれぞれ別で一度ずつ昼間に会っているが、お酒を囲む形で再会するのはコロナ前以来だった。

 

この2年、ぼくはぼくなりに演劇以外の道を模索して突き進み、それに伴い新たな知り合いも増えていったが、やはりトムランドメンバーとは親密度の桁が違う。

 

簡単な言葉で片付けるのは些か抵抗があるが、分かりやすく言えば「仲間」なのだ。

それを再確認するような夜だった。

 

なのでその日も再会の喜びを分かち合った後はいつも通りの感じに。いつも通りの関係性でいつも通りの話。瞬く間に時間が流れる居心地の良い空間だった。

 

そして思う。

 

人生は「何を為すか」で決まる。

評価、価値観の尺度は個々で違えど主観にせよ客観にせよ人生は「何を為すか」がメインテーマだ。

 

しかしその物差しだけで生きるには人生は長過ぎて辛い。例え今は良くても10年後は分からない。長い長いマラソンをただひたすら「自分は何を為したのか」と自問して過ごす日々はとても健全ではない。

 

やはりそこは「何も為せてないよね」と上手くいかない状況を笑い合える友の存在が必要不可欠なのだ。何でもないようなことから大切なことまで共に考え、何も答えがでなくとも笑い飛ばす。

 

否、そういった仲間と知り合うことができたならばもはや「何かを為した」人生だと思う。

 

野々宮と園田と会ったときにそんなことを思った。

 

とは言いつつも久々に会った高揚感で錯覚しているだけの可能性も多いにある。笑

 

人生は長い。

この先「野々宮ぜってぇ許さねぇ!」となる可能性だって当然ゼロではないし、反対に園田から「小野さんお願いだから地球から消えてくれませんか?」と懇願されることだってあるかもしれない。

 

それもまた良い。

大切なのは今はそう思えていることである。

 

次はメンバー全員で会いたい。

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