何年か前に書いた歌舞伎に関する記事が本ブログに幾つか掲載され
コロナ前に書いたものが多いので情報もやや古く、
と、同時にそれらを読んだ方々から「
ぼくにとって歌舞伎はとても崇高なものである。
正直に言うと、歌舞伎の話を書くのは少し疲れる。
だがしかし、本コラムも無事に100回を達成した。
ネタ切れになったぼくは遂に重い腰を上げた。
ので、今回から何度かに渡って歌舞伎の話をしていこうと思う。
大雑把な項目としてはこのようなことを考えている。
・歌舞伎の客離れ
・現代社会との乖離
・歌舞伎とお金
できる限り丁寧に自分の意見を述べたい。
早速書いていこう。
まず昨今、コロナの影響もあり演劇界が大変苦しんでいる。何日もかけて稽古したものが、
ただ今回に限ってはコロナの影響を考えずにシンプルに「
これはやんわりとしたパブリックイメージなのだが、
実際ぼくもずっとそう思っていた。
歌舞伎鑑賞はなんとなくお爺さんお婆さんの趣味の領域だ、と。
しかしそれはある意味正解で、ある種意味不正解でもある。
それは「高齢者であろうとも歌舞伎を知らない人は全く知らない」
少なくともぼくの周りにいる高齢者は歌舞伎に詳しいわけではない
つまり年齢を重ねることで「歌舞伎に興味を持つ or 歌舞伎に触れ合う何かがある」というわけでは決してないのだ。
知らない人はずっと知らないまま。
それを前提かつ事実とした上で次を考えていこう。
続く。