コラム(不定期更新) 怖いネカフェの話

♯53 特技

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「特技はなんですか?」と聞かれたら何と答えるだろうか。

 

返答に窮する方も多いであろう。

履歴書にある特技の欄、あれほど追い詰められる質問はない。

 

紙っぺら一枚に「で、お前は何ができるの?」と問われているのだ。これまで楽しく過去を振り返って経歴を書いていたのに。

 

「特技は何ですか?」

この質問はかなり心をエグッてくる。

 

趣味ならいい。

どんなことであろうとその能力の高さを求められていないから何とでも答えることができる。

 

映画鑑賞に読書、散歩。料理にガーデニングに庭掃除。

知識量や技術に関係なく自分が趣味だと思ってれば何でも趣味だ。

 

しかし特技。

特技の意味を辞書で引くとその名通り「(その人がもつ)特別な技能」と書いてある。

 

いや、そんなもんあったらここに面接来てねぇわ!と叫びたくなる。

 

真剣に考えてもマジで特技と呼べるものが何もない。

 

スポーツをやってきた人ならそれを書けばいいと思う。野球、サッカー、卓球など。ぶっちゃけ趣味とかぶるが致し方ない。音楽をやってきた人は使っていた楽器がそのまま特技になる。

 

しかし世の中にはスポーツも音楽もやってきてない人だっている。

 

皆もそうであろう。

否、そうであれ。

 

ぼくの特技は何なのか考えてみる。

 

◎人見知りしないこと

いや、これは特徴だ。

 

◎お芝居

こんなの書いてるヤツいたら引く。

 

◎ウッディに似てる

これも特徴。

 

というか、そもそも論として、この特技の欄は必要なのだろうか。

 

その特技が職場で役立つものでない限りは書かなくてもいいだろう。どうせ面接時の会話の糸口になるくらいの使い道しかない。

 

とはいえ自信を持って書ける人もいるとは思うので欄自体を残すのはいい。

しかし今は令和である。特技がない人への配慮も必要な時代なのだ。

 

「特技(お持ちでない方は空欄で構いません)」と一言添えるくらいの心遣いはあってもいい。

 

「特技(って急に聞かれても困りますよね。私もないので空欄でいいですよ笑)」と自嘲気味に書いてあれば好感も持てる。

 

「特技(ここは大喜利です)」と書いてあれば面接前からその人のユーモア度をチェックすることだってできる。

 

履歴書を書く度にこの『特技』という欄に苦しまされる。

職種にも寄るが基本的に真面目に働いてくれれば特技も趣味も何だっていいに決まっている。

 

雇う側も雇われる側もやんわりどうでもいいと思ってるこの項目。

書かなきゃいけない場面に遭遇したときに、本当にゲンナリするのはぼくだけだろうか。

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