最近気付いた。
ぼくは友達が圧倒的に少ない。
正直、確実に友達と言えるのは3人。
うち2人は結婚していて家が離れているので、
残り1人は決して近くはないけど頻繁に会うことができ、
しかも全然結婚しそうにない。
女の影も感じない。優秀な友達だ。
無駄なものが一切ない広い部屋で、
お酒もそこそこ飲めて、
友達としては完全なる優良物件である。
だが、その友達には友達が沢山いる。
よくある「類は友を呼ぶスタイル」ではなくて、
勿論、長年会ってない人で「
しかし本当に何の気兼ねなく話せるのはそいつだけである。
なぜこんなことになったのか。
友達が少ないことを憂いてはいないが、
まず幼稚園。クラス全員が友達だった。
男女構わず下の名前で呼び合い、
ここがピークだった。
「1年生になったら友達100人できるかな」
確かに友達は増えた。
だがそのときぼくは思った。
「幼稚園の友達、全然会わないな」
小学校に上がったら幼稚園の友達と会わなくなって小学校の友達と
以後、このシステムがぼくの人生の友達ルールになっていく。
中学校に上がれば小学校の友達は疎遠になり、
そして、大学を卒業して…詰んだ。
バイトをすればバイト先で友達ができ、
要するに同じ場所に属してる人しか交流しないのである。
日常的に会わなくなれば、
属する宿がなければ詰むのだ。
そういえばその友達がよく言う。
「この前同僚と飲んだんだけど」
同僚って何だ?
「この前同僚と飲んだんだけど」
一生言うことのないフレーズだ。
そうして属するものがない今、
もし女の影がチラつこうならすぐさま必殺仕事人となり、
こうしてぼくに友達がいない理由が明らかになった。だが、
性格の悪さだ。
ぼくは圧倒的に性格が悪い。
こればかりは仕方ない。ぼくが悪いのではない。
友達を増やしたいとは思わないが拒む理由もない。
そんなわけでぼくと久々に会いたい、
お金はないけど時間はある。女の影も一切ない。
わりと優良物件だと思いますよ。
ん、性格が悪いから事故物件か。