コラム(月木更新)怖いネカフェの話

♯48 芸術の暴力

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爆音で音楽を掛けて走行している車をたまに見掛ける。

バーニラバニラバーニラ♫のように宣伝を目的として走っている大型車ではなくて、個人の自家用車の話である。

 

音楽を大音量で響かせて信号停車の際に付近の歩行者の視線を集めるアレ。

きっと誰もが見たことあるはず。

 

あれを見るたびに思う。

 

あれは…何なのだろうか?

 

行き交う歩行者に白い目で見られてまで、大音量で流す意味はあるのだろうか。きっと注目を浴びることや、周りに迷惑行為をしていることが楽しいのであろうがあまり理解はできない。

 

そういう光景を目にしたときに毎回思うのは、そこで流されている楽曲のことである。

 

浜崎あゆみでもサザンでもミスチルでも何でもいい。

彼らは自分の音楽がこういう『暴力』として使われていることをどう思っているのだろうか。

 

実際に音楽を作っているアーティストやクリエイターにインタビューしたわけではないので断言はできないが、少なくとも街中で大音量で流し、人に迷惑を掛けることを前提で作っているとは思えない。

 

あれは『芸術の暴力』だと、ぼくは思っている。

周囲の人はもちろん、それを熱心に作ったクリエイターも共に傷つけている。

 

誤解を与えたくないので付け加えておくと、バーニラバニラバーニラ♫のように端から大音量で宣伝することを目的として作られているなら別に構わない。

 

むしろネタ的な意味ではぼくは好きだ。

バーニラバニラバーニラ♫

 

バニラだけでなく新宿を歩いていると、よく分からないアイドルやホストクラブの宣伝カーが走っている。時折うるさい!とは思うがそこまで迷惑とは思わない。だって新宿なので。

 

そういうことではなく、繁華街でもない普通の道で大音量で音楽を流して運転している行為を心の底から疑問に思う。ぼくがアーティストであれば、自分が丹精込めて作った楽曲が暴力として使用されていることに胸を痛める。

 

本当に音楽が好きで、アーティストを敬う気持ちがあるならばあんなことはできない。

 

というか、そもそもあれは車内はうるさくないのだろうか。

スピーカー的なモノを車外に付けてるタイプも目撃したことはあるが、そうではない車も多々見る。

 

ということは街中に響き渡る爆音以上の音楽を車内で浴びているのか。クレイジーだ。音も籠もるだろ。

 

それはもう音楽が好きというよりも音楽そのものになりたい人だ。

クリエイターへのリスペクトは考えず、ただ純粋に音楽と一体になりたくて大音量でかけ続ける。

傲慢で強引な愛だ。カラオケでやれ。

 

とにかく作成したクリエイターの意図とは別に作品が異常な使われ方をすることにぼくは大変否定的な考え方を持ち、その行為を『芸術の暴力』と呼び、忌み嫌っている。

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