コラム(月木更新)怖いネカフェの話

♯13 乗り物酔い

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乗り物酔いをする。

電車は平気だがバスは危うい。文字を読むと酔うので本も読めないしスマホもいじれない。悲しいかな生まれつきである。

 

修学旅行で行った日光のいろは坂なんて地獄だった。急カーブが何度も続いてその度に重力が襲いかかって酔いが増す。もう十分酔ってるのに更に酔う。例えるならとっくにタオルが投げ込まれてるのにレフリーが止めずボコボコにされてるボクサーだ。死ぬほど吐いたのを覚えてる。

 

それでもぼくはまだ平地なら耐えれるし、文字を読まなければ友達とも会話できるのでマシなほうである。

 

同級生にめちゃくちゃ乗り物酔いする女の子がいて、その子は遠足や旅行、バス移動があるときは必ず一番前の席で先生の隣に座りずっと紙袋に吐いてた。すごく苦しそうだった。本当は色々思い出があるんだろうけど今となっては「乗り物酔いがヒドかった子」という印象しかない。

 

それでも彼女が行事を休まなかったのはバス移動が終わって酔いが醒めれば皆と同じように楽しめるからだ。ただ乗り物酔いがヒドイという点以外は普通の子なのである。

 

彼女もまた生まれつき。誰も悪くないのだ。

 

あくまでもぼくの場合に過ぎないが、あまり知られてない乗り物酔いのケースを教えよう。

 

まず、ブランコ。あれも酔う。前に高く上がったあと、後ろに下がるときにウッと重力がかかる瞬間に酔う。長く続けると真っ直ぐ歩けない。只の拷問具である。

 

次にジェットコースター。予想通りめちゃくちゃ酔う。よくジェットコースターの話になると「怖いか、怖くないか」で話が進められることが多いが、ぼくの場合は全く違う。怖いとかではなく乗り物酔いがあるから乗れない。何度か乗ったことがあるが、途中から意識が吹っ飛ぶレベルで酔う。終わったら休憩しないと歩けない。こいつも拷問具である。

 

でんぐり返しも鉄棒の前回りも酔う。一回やっただけでも結構のダメージを負う。

 

一度体育の時間にマットを何枚も並べてでんぐり返しの競争をしたことがある。言うまでもなく端から端まででんぐり返しで進むのだ。

ぼくはめちゃくちゃ早かった。だが1位でゴールして立ち上がった瞬間によろめいて転んだ。こんなに酔うのかってぐらい酔った。命と引き換えに掴んだ1位だった。マットも拷問具である。

 

極め付きが海だ。

そう、みんな大好きなあの海。海にプカプカ浮かんでるだけで酔ってしまう。誰もが経験したことがあると思うが、海は絶えず波が流れているので何もしてなくて浮かんでるだけでも微妙に身体が揺れ動かされる。それで乗り物酔いと同じような感覚になり気付いたら酔っているのだ。浮き輪に掴まってるだけで気持ち悪くなる。浮き輪も拷問具である。

 

ぼくだって身体が平気なら有名なジェットコースターに乗りたいし、コーヒーカップでグルグル回ってみたい。

 

しかしできない。そこに待ってるのは死だ。

乗り物酔いに無縁の人には気付かない拷問具が世の中には溢れている。

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