こんにちは、小野哲平です。
最近あまりテレビドラマに出演してないぼくですが、今日はドラマ出演が決まってから撮影が終わるまでを皆さんに紹介します。
今回紹介するのはぼくのような俳優のケース。
メインでもレギュラーでもなく1日で撮影が終わってしまう場合です。
悲しいぜ
それでも芸能界に憧れてる若者やドラマの裏側を知りたい皆さんには興味深い内容になると思うので是非とも最後までお付き合いください~。
ドラマ出演が決まる
まずぼくの場合はオーディションでドラマ出演が決まったことはありません。
事務所に所蔵してから一度も、
ドラマに出るためのオーディションというものを受けたことがありません。
本当だよ
なので仕事はいきなり決まります。
事前にマネージャーに『今度このドラマへの出演が決まるかも…』という話を聞いているときもありますが、だいたいは何の前触れもなくメールか電話で連絡が来ます。
ドラマ出演決まりました。○月○日○時~ TBSにて衣装合わせです。
事前に聞いていてもいなくてもその連絡が来たらテンションはMAXです。
ひゃっほーい
台本受け取り
台本は事務所に届けられるので、事務所で受け取って衣装合わせ前にはしっかり目を通して、自分の役柄と出るシーンを確認します。
その台本で初めて他の出演者を知ることができ、なおかつ自分が誰と共演するのか知ることが出来るので初めて台本を読むときはドキドキです。
衣装合わせ
衣装合わせは役によって有り無しが決まります。
ぼくの場合は半々くらい。
基本的には台本に役名付きで役が載っていたら衣装合わせはほぼあります。
衣装合わせがある場合は撮影の事前に決められた場所に行って、衣装を合わせます。
そのときにプロデューサー、監督、助監督、その他現場スタッフが一斉に自己紹介してくれる恒例行事がありますが、一気に10人くらいやるので全く名前を覚えられません(笑)。
あとで台本見て覚えます
現場入り
おおまかな撮影スケジュールは早い段階で出ますが、当日の細かいタイムスケジュール(香盤表と呼ばれています)は前日か前々日にもらうことが多いです。
こちらが実際の香盤表。
メイン俳優のように毎日現場入りしていれば先々のスケジュールまで知ることができますが、ぼくはいつも現場入りしたその1日で撮影が終わってしまうので、だいたい前日に教えてもらいます。
ぼくたち若手俳優は当然メイン俳優より早く現場入り。
現場に入る時間もそのスケジュールにしっかり書いてあります。
撮影当日。遅刻厳禁。
撮影当日。絶対に遅刻はNGです。
遅く行ったら怒られるけど、早く行って怒られることは何もない。
ぼくはマネージャーにそう叩き込まれているので、入り時間よりも余裕を持って現場入りするように心掛けています。
もし電車が止まったら?何か問題が発生したら?
ぼくが怒られて済む話じゃありません。
だからこそぼくは早く現場に入るようにしてるし、他のキャストもそういう方が多いです。
挨拶をしよう!
有名な俳優さんになるとマネージャーさんとやってきて現場入り口でスタッフがお出迎え、なんてことが当たり前ですが、ぼくのような俳優は一人でトコトコ歩いて現場に入ります。
地図見て歩いていくよ
それで当然、現場スタッフもぼくのことを知らない人が多いので、
「おはようございます、本日○○役で来た小野哲平です」と礼儀正しく挨拶をします。
そうすると制作スタッフが呼ばれて控え室に案内してくれます。
衣装とメイクをしたら待機
現場に着いて衣装さんの手が空いてたらぼくはすぐ衣装に着替えてしまいます。
そしてそのままメイクさんにメイクしてもらいます。
メイクさんは話し上手の方が多いので談笑しながらが多いです。
ぼくも話す方だからね
衣装とメイク、準備万端にしたらあとは自分の出番が来るまで待機です。
お弁当がもらえるぞ!!
これはその日のスケジュールによりますが、自分の撮影時間がお昼を跨ぐ場合は現場でお弁当がもらえます。
やったね
現場入りして衣装・メイクを準備したらそのまま現場がお昼休憩になったので、お弁当をもらってから撮影したケースもあります。
そのときはたぶん撮影時間よりお弁当食べてる時間のが長かったです(笑)
プロである意識を持つ
小野さん、お願いします!
とスタッフから声が掛かったらいよいよ出番です。
「それではご紹介させていただきます。○○役の小野哲平です!!」
パチパチパチパチ(拍手)。
という恒例の呼び込みがあって、段取り確認、テスト、本番です。
ちなみにぼくはこの呼び込みにとても憧れがありました。
人生最初の呼び込みはいまでも覚えています。
感動したなぁ
現場での演技は事務所の大型新人でも無い限り誰も丁寧に教えてくれません。
自分でカメラ位置を見て角度を考えて、NGにならないように一発で芝居を成功させます。
どんな端役だとしてもプロはプロです。
それでも芝居以外の部分でNGになることもあります。
何度撮影が続いても平常心で芝居をする技術が必須です。
でも最初はめちゃくちゃ緊張したよ…
本当に何も知らずに現場に行くのはオススメしません。
俳優志望なら一度はエキストラを経験して現場に慣れておきましょう。
あとはオンエアを楽しむ!
自分の出番が終わったら俳優としてできることは終わりです。
お疲れ様でした!と帰ります。
オンエアがいつなのかはイチイチ教えてもらえないので、ぼくはいつも自分で調べて録画するようにしています。
永久保存だぞ
あとはしっかり放送前に告知をします。
テレビは全国規模なので地方に住んでる方にも見てもらえます。
自分を応援してくれてる人に自分の活躍を見てもらえるように、しっかり告知するのは俳優の義務です。
こんな風にこっそり作品に登場しています。
いかがでしょうか?これが撮影の流れです。
撮影現場での過ごし方は慣れないうちは本当に不安です。
休憩中にどこに座っていいのかも分かりません。
でも何度も何度もそういう経験をして少しずつ慣れていくしかないんです。
撮影現場に俳優として存在できることに感謝をして今後も頑張っていきます。