電気代の値上がりが止まらない。
最近のニュースで大々的に報道されたので皆話題にするようになったが、実はこの2年ほどずっと電気代は値上がりしているらしい。
専門家ではないのでそれに至る理由は詳しく説明できないが、気付くのは早かった。
と、いうのもぼくはお金の管理に目覚めてから毎月の光熱費をずっと記録している。
かれこれ2年以上毎月記録しているので、月ごと、年ごとの料金比較ができるのだ。
去年(2021)の年間光熱費(水道を除く)は一昨年(2020)に比べて一万円以上上がっていた。
最初は自分が不必要に電気やガスを使いすぎたのかと思ったが調べるとそういうことでもないらいしい。同じ程度の電気量を使用しているのに料金が上がっている。
「年間で一万」という数字をどう捉えるかは個人の感覚だが、単純に一万円と考えると大金である。「年間で一万円くらいなら別にいいや」とは思えないし、金持ちになってもきっと思わない。
そして今年、これを書いてる今は7月。
6月までの電気・ガス代が既に出ているので過去2年と比較することができる。
やはり…とんでもなく数字が増加している。これまでの比ではない。
現時点で去年より11000円増加。
年間予想では去年比2万オーバーコースである。つらい。
物価が上がり、今まで100円で買えていたものが100円で買えなくなっている今日このごろ。
賃金が上がることもなく、電気代の値上がりを嘲笑うかのような連日の猛暑。命を守るために冷房を付け続けるしかない。
言うまでもなく、最低限の生活を続ける為に光熱費は家賃と同じように何よりも優先して払わなければいけない。
そうなると、である。
単純に『自由に使えるお金が減る』。
外食を控えたり旅行を控えたり…皆それぞれの贅沢を制限せざるを得なくなってくる。
ぼくの場合は、映画館に行く頻度が減った。今までは気になる映画があれば時間を見つけて映画館に足を運んでいた。多いときは週に一度は映画館にいた。
しかし今はだいぶ作品を選んでいる。
電気代が上がってお金がないからだ。
とりあえずこれ観とくか、という作品は完全にスルーして本当に楽しみな作品だけを選んで鑑賞している。それにサブスクに幾つも入っているので「映画を観る」という行為だけなら自宅で事足りるのだ。わざわざ映画館に行く必要もない。
なので映画館に行かない理由が増えてきた。
ここまで明確に言語化せずともぼくと同じように「電気代上がったから映画行くのやめよ」という人は多いと思う。
今回は映画の話だが、電気代の値上げに伴って様々な業種、いわば日本経済全体が打撃を受けている。知り合いの監督の作品が上映していても正直付き合いだけで行くには余剰資金がなさすぎる。
なんとも世知辛い世の中だ。
とりあえず冷房を付けて考える。