映画監督のワークショップにちょこちょこ顔を出している。
ワークショップというのは「体験型講座」を指す言葉で、
ワークショップ主催者や映画監督、演出家自身が役者を集め、
勿論、お金が掛かる。
何度も通えば年間で使う額は10万を軽く超え、
何故、そこまでして通うのか。
無論、それがチャンスだからだ。
そういう意味では俳優はワークショップに大金を払うことでチャン
例外なくぼくもそうである。
事務所に所属してれば仕事が舞い込んでくるなんてイケメン村出身
そのワークショップで時々困ることがある。それが「
受講者同士でペアを組まされ、
わずかな時間だが重要性は高く、
だがその打ち合わせで不可思議な態度を取る方がいる。
何も話さない。こちらが話すのを待っている。
そしてやや不機嫌。
時間がないのでぼくが関係性や解釈などの提案をすると、
でも自分がどうしたいのかは言わない。
まさに野党である。
こんな人もいた。
あるオーディションで、集まった数人で即興劇をやらさせた。
同じ組になった一人の俳優が全然話し合いに参加しない。
「〇〇で〇〇、こういう関係性でどうですか?」
「…はぁ、それでいいっすよ」
「何かこういうのがいいとかあります?」
「…いや、別にないっす」
YOUは何しにここへ?
その人はぼくより年下だが、
そういう俳優に限ってオーディションが終わったら真っ先に監督の
ワークショップは夢へのチケットに違いないが、
こうしてぼくは今日もワークショップへ通う。
追伸。
そのオーディション、落ちました。
彼も落ちてました。ざまあみろ。