こんにちは、小野哲平です。
現在二度目の緊急事態宣言中。
皆さんいかがお過ごしですか?
前回に比べて緊張感の無さに戸惑っているのはぼくだけではないはず。
率直に言うと緊急事態な感じがしないんですよね。
いや、数字的にはどう考えても緊急事態ですよ。感染者爆増してますし医療は崩壊。ぼくがウイルス側ならガッツポーズして小躍りしてるところです。
でも世間的には全然緊急事態の雰囲気ではない。政府と国民の温度差を感じます。
前回は再放送や総集編ばかりだったテレビ番組が、緊急事態になってからも新作を放送してることも影響してると思います。
せめてテレビに出てる人がマスクしてくれれば視覚的にも影響があるのだろうけど、それもしない。
マスクしてないニュースキャスターが「家でもマスクをしましょう」と言っても説得力ないですよね。
「ソーシャルディスタンスを保っているからマスクをしなくていい」のではなくて、「緊急事態をアピールするためにマスク着用」で報道番組はやるべきかな、と個人的には思っています。
ヤバいならヤバいと伝わるようにやろうぜ
さて、今回の緊急事態宣言。
自粛を促す政府関係者が会食をしていたり、打ち出す政策が国民を苦しめるモノだったりと、本来なら「日本国VSコロナ」であるはずの構図がいつの間にか「政府VS国民」にすりかわってしまっています。
いつの間に!?
「自粛に応じない店は公表」なんて狂気の沙汰です。
だってこれ、裁きを国民に委ねるってことですからね。
公表されれば自粛警察から嫌がらせされるし、下手すれば民間戦争ですよ。
国民の仲間割れを政治が促すんかい!との印象です。
このように今回の外出自粛や営業時間短縮などについて各々が意見を持っていることと思います。
みんなツイッターで好き勝手言ってるし、「こうすりゃいいんだよ」と自分なら全てを解決できるような口振りで居酒屋で酔っぱらってる行動論理矛盾おじさんもいっぱいいます。
帰って寝とけ!
でも、まず大切なのは「意見を持つこと」。
簡単に正解は出せないけど自分なりにこの状況について考えて意見を持つのは国民の義務かな、と思います。困ってる人を助ける制度があっても自分で知ろうとしないと助けてもらえませんからね。
あと今日伝えたいのは「立場が変われば正義も変わる」という至極あたりまえの話。
当たり前なのに結構な数の人が盲目になってしまってる印象があるのでそこについて書きます。
飲食店は悪くない
行政とメディアが連日こぞって飲食店を悪者にしてますが、そもそもの大前提として「飲食店は悪くない」です。
- 飲食店で夜遅く複数人で密になって騒ぐ人たちが悪い
- そういう人たちをなくしたい
- 騒げないように場所を奪ってしまおう
- 営業時間短縮要請
つまり本来は騒ぐ人たちが悪いのに「そういう人たちを特定して罰則を与えることが物理的に不可能だから居場所を奪ってしまおう」という流れです。
しかしながら遅い時間まで騒ぐ人は居酒屋があろうがなかろうが別の場所で同じように騒ぐだけです。なので短縮要請は、飲み屋以外に集まる場所がない人を解散させるには有効だけど「本当の意味での犯人を排除する」要請ではありません。
きっと今日もどこかでホームパーティーが開催されてることでしょう。
極端な話をすれば、来店するすべての客が行儀良くルールを守れば時短は必要ありません。
結局、店を潰すも残すも客次第です。
それなのに飲食店ばかりが感染拡大の温床にされて国家ぐるみのいじめに遭うのはおかしい。
飲食店は悪くない。一人客限定にして営業を続けても問題ないのでは、とぼくは思います。
そもそもラーメンとか牛丼はひとりでサクッと食べてすぐ帰るんだからカウンター席のみ開放で営業していいのでは?閉められると夜遅い仕事帰りツラいんだよね。毎回コンビニ弁当じゃ心やられるぜよ。
立場が変わると正義が変わる
営業時間短縮に伴う協力金ではどうにもならない店は現在も自粛に従っていません。
参考緊急事態宣言の夜、店は満席になった 新宿の居酒屋が「時短要請」を拒否する理由
それは単に生きるためです。
知らない人の命よりも家族や従業員の生活(命)を守る、それはある種の正論です。
感染せずとも金銭的に路頭に迷うのであれば、店名を公表されようとも営業し続ける。
実際にツイッターでも「自粛せずに営業中!」と大々的に宣伝してる店もあります。
それが善か悪か。
世間的には悪なのかもしれません。
事情を知らない人が通り掛かれば「え、この店自粛してない…!!」と怒りを覚えるかもしれません。
しかし人には事情があります。
もし自分が「店を営業しないと生活に関わる」状況だったときにどうするか、その視点で物事を考えることが必要です。
報道1930
自粛要請を守らない飲食店名前公表について
鳥 田むらの店主田村彰夫さん
⇒罰金と言われたら裁判でも何でもする。この原因を作ったのは誰か。習近平が来る、オリンピックだと対策を延ばして、こんなに感染させたのに、それに対し一言のお詫びもない。そんな人たちの言うことを聞けません。 pic.twitter.com/9fu8zhnYCp— あらかわ (@kazu10233147) January 8, 2021
そしてまた、営業時間短縮に伴う協力金で「従来の売上を余裕で越える居酒屋」も存在しています。個人経営の小さな飲み屋では「コロナで自粛する限りお金が次々に入ってくる状況」の店もあるそうです。
言ってみればコロナバブル。
これで生活が好転するのであれば、皆が憎く思うコロナに感謝してる人だってきっといます。
自分の頭で想像しよう
医療崩壊は重大な事案です。感染者を増やしてはいけません。
しかし「感染者を減らす=飲食経営者に我慢してもらう」が必ずしも成立するわけではないのです。
想像しましょう。
- 自分が飲食店経営者か否か。
- 協力金で懐が潤うか否か。
- 飲食店に食材を卸している仕事か否か。
- 飲食店と無縁の職業か。
- 愛すべき家族はいるか。
- 守りたい仲間がいるか。
人は生きていかなければいけない。命に優劣などあってはいけない。
立場が変われば正義も変わる。
ちょっとした想像力が欠落するだけで人は簡単に誰かを傷つけてしまいます。
相手の立場を想像しよう。
自分都合で軽々しく相手の人生を否定するような行為をしてはいけないとぼくは思います。
あなたの立場になればあなたの言い分が正しいし、相手の立場になれば相手の言い分が正しい。
それをひとつ念頭に置くだけでも視界が変わるはずです。
みんなで生き抜きましょう。