こんにちは、小野哲平です。
最近このブログに「小劇場 自己満足」という検索ワードでやってくる方がチラホラいます。
そんなタイトルで記事を書いた覚えはないので過去に小劇場のチケットノルマについて書いた記事が検索で引っかかってるのかなーとやんわり思ってました。
わりと拡散されたのよねー
そしたら違うみたいです。自分で検索してみました。
1ページ目には出てこない…
続いて2ページ目。
いやお前かよ!!
てなわけで検索で読まれてたのはこの記事でした。
でもせっかく「小劇場 自己満足」で検索されてるので今日はこの件について深掘りします。
小劇場は自己満足ですか?
はい、そうです。
小劇場は自己満足です。
断言すると「そんなことないよー!」という反論の声が聞こえてきそうなのですが、ひとつ考えてみてください。
ぼくのブログには「小劇場 自己満足」で辿り着いた方が多くいます。
「小劇場 自己満足」で検索した方がいるってことは「小劇場は自己満足なのではないか」と考える人が存在してるということですよね?
結論から言いましょう。
自己満足だと思われたらその時点で自己満足です。
演者や作家、関係者の気持ちは関係ありません。
足を運んでお金を払った人がそう思うならそれが真実です。
自分たちがやりたいから始めたはず
そもそも小劇場で舞台作ってる劇団って誰かに頼まれて作ってるんですか?
勿論色んな形がありますよ。ありますけど、どんな有名な劇団だって最初は
自分たちがやりたいから始めたはずです。
自分たちが面白いと思うモノを作ろうと思って始めてる。
やればやるだけ赤字になる世界に自分の満足を度外視して飛び込む人はいません。
つまり大きな自己満足を目標に掲げてこの魑魅魍魎の世界に飛び込んできてるわけです。
自己満足で何が悪い!!
みんな最初はそこがスタートです。
自己満足を他者満足へ
ぼくが思うに、全てのエンターティメントの始まりは自己満足です。
例外はありません。
俺はこれが面白いと思う!という個人や団体の強い気持ちが月日と共に拡散されて、第三者の「これが見たい!」という気持ちを生み出していきます。
でも一番最初のこれは誰かに強要されて始めたものじゃないですよね?
つまり最初の最初は自己満足。
自己満足を追求した結果、自己満足が他者満足になって、作り手側も観客側も満足する理想の空間になるのです。
つまり小劇場は自己満足である
なので最終的に目指す形は他者満足です。
それを達成しない限り客数は増えないので動員数での成功はありません。
ですが、最初から他者満足を目指し過ぎるのはどうかと思います。
え…どうしてですか?
だって恩着せがましいじゃん
あ、(察し)
知り合いだらけの観客とは言え、馬鹿ではありません。
それっぽい話をそれっぽく見せられてもそこに感動は生まれません。
何度も言うようにわざわざ生活を棒に振って小劇場に飛び込むなら、圧倒的な自己満足から他者満足を目指さないといけないとぼくは考えます。
貴方の(自己)満足が誰かの(他者)満足になるように。
つまり小劇場は自己満足です。
何故悪く捉えられるのか
と、綺麗にまとめてみましたが、おそらく「小劇場 自己満足」で調べてる方は、小劇場に良い印象を持っていない方だと思います。
なのでもう一度「小劇場 自己満足」と検索して関連する検索ワードを調べてみました。
- 小劇場 身内
- 小劇団 つまらない
- 小劇場 マナー
- 小劇場 内輪受け
- 小劇場 面白くない
- 演劇 嫌い 理由
悲しすぎるわ!!!
悪口ばかりだー!!!!
まぁ、気持ちはめっっっちゃ分かります。
だって超つまらないですもん。
特に別記事にも記載したチケットノルマを使ってお金を稼ぎたいだけの舞台なんてゲロクソつまらないです。
関連記事【役者必読】舞台主催者がチケットノルマを使って爆速でお金を稼ぐ方法。
素晴らしい劇団も沢山あります
ただかつて小劇場に出ていた人間としてこれだけは強く言っておきたいです。
面白い劇団は人生観変わるくらい面白いです!!
その劇団がチケットノルマだろうが何だろうが関係ありません。
観客からすれば面白いモノは正義なんです。
今もそういう劇団は沢山あります。
ただ一般の方にとって小劇場に行くという行動理由の1発目がどうしても「知り合いに誘われて」になりがちなのは事実としてあります。
なので友人に誘われて最初に見た小劇場がとんでもない駄作だと思わず「小劇場 自己満足」で検索しちゃうのかもしれません。
出会いが大切なのは歌舞伎に似てるかも