コラム(月木更新)怖いネカフェの話

♯74 PCR検査

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GWに体調を崩した。

 

発熱こそないがノドが腫れ上がり鼻水も止まらず、軽い悪寒と絶え間なく続く頭痛。

熱がないことが逆に奇妙で不思議な症状。

 

コロナの前までは年に一度程度風邪をひくのが定番になっていたが、コロナが流行り始めてからは徹底した管理と気合いで一切体調を崩してなかった。発熱したのはワクチンの副反応だけである。

 

しかし今回。一気に悪化するのではなく、「そういえばノドが痛いな」くらいの違和感から始まって徐々に身体が辛くなってきた。

 

しかもGWである。

いつもの診療所はやってない。

 

とりあえず市販の風邪薬を服用してみた。

これが…効いた。

 

「あなたの風邪はどこから?」で有名な某薬はさすがの効果で、飲むたびに少しずつ体調が良くなった。綾瀬はるかが好きで良かった。

 

だが、完全回復とはほぼ遠い。

この時点で悪寒はなくノドと鼻水だけ。

緩やかな頭痛は尚続く。

 

翌々日、GW中の土曜日。

毎回行ってる診療所が午前中だけ開くので念の為行ってみることに。

 

数年ぶりにネット診察予約ページを見ると、風邪の症状は正面から外来するのではなく、事前予約の上、裏口から外来で別室で対応とのこと。

 

コロナ禍で随分とルールが徹底されている。

 

電話をして予約時間に診療所の裏口へ。裏社会の良くないクスリの引き渡しに使われていそうな薄暗い細い道に面して裏口の扉があった。「ここが裏口です」とは一切書いてない。ただの白い扉。怖すぎる。

 

吊るされてるブザーを押す。しばらくして中から女性スタッフが現れる。

 

「小野さん…ですね?」

「…はい(ゴクリ)」

 

誘われるがままに中に入り、今まで見たことない小部屋に案内された。手を消毒し、体温を測り書類に細かく記入しろとのこと。女性スタッフも決して近付かずに遠巻きに指示をする。

 

あぁそうか。もうコロナ患者という前提の元で全てが進められるのか。

 

個人的にはいつも(コロナ前)のように、ノドを見てもらって扁桃腺が腫れてないかチェックして処方箋をもらえれば良かったのだが、そういうわけにはいかないみたいだ。

 

医師が現れ、PCR検査をするように指示される。

 

唾液をチュルチュル容器に移す。

規定の線まで唾液が入れば終わり。

 

ノドを見てもらうことなく「薬出しておきますね」と処方箋をもらって終わった。

退場も裏口から。

 

結果は月曜日の午前中。今日これからと日曜は丸々自宅待機を命じられた。

 

そんなぁ…予定あったのに…という落胆と自分がコロナ陽性かもしれないという不安が混じる。

その後も発熱することなく謎の頭痛と戦いながら日曜は1日家にいた。

 

そして月曜。

ぼくは陰性だった。

 

まずは一安心。

結果として陰性だったが、こういう「ちょっとした体調不良」も病院側は全て「コロナウイルスかも知れない」という心構えで緊張して対応しなければいけないことが本当に大変だと思うし、これがコロナ社会のリアルなのかと痛感した出来事であった。

 

しかしぼくに起きたあの謎の頭痛は何だったのだろう。どこか頭の片隅でこの緩やかに続く頭痛の正体を「コロナウイルスによるもの」と決めつけていたので、陽性ではないにしろ結局疑問だけが残る結末となった。

 

尚、これを書いている今は元気である。

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