こんにちは、小野哲平です。
皆さんはマウンティングおじさん、通称マウントおじさんを知っていますか??
目下や年下の人間に対し優位性を相手に示そうとする行為「マウンティング」。
それを意識的か、はたまた無意識か、
日常会話の中にさりげなく盛り込んでくるのが「マウントおじさん」です。
例えばこんな状況ありませんか?
今日忙しいですねー
こんなんで忙しいとか言ってたらダメだよ。俺の若い頃は…(延々続く)
…はぁ(え!何この人!他愛のない会話の糸口として発した一言を拾って無理矢理自分の自慢話してる!どゆこと!?)
他にもこんな状況。
これってどうやってやるんですか?
え?キミこんなことも知らないの?
…はぁ(知らないから聞いてるんですけど~マウントとる時間あったら教育に時間割いてもらえますか~?)
どうですか?皆さんの周りにも沢山いますよね?
誰もそんなこと聞いてないのに二言目には昔話や自慢話、自分がいかに優秀かを語ってくる人です。
マウントおじさんといってもその特徴は様々。
今現在、世界中であらゆる生物が絶滅の危機を向かえていますが、マウントおじさんは連日大量増殖中です。
「マウントおじさん」と足長おじさんみたいに可愛く書かれていますがその生態はとても厄介。
中にはおじさんのせいで
- 職場に行きたくない
- 体調を崩した
という方もいるでしょう。
あぁ、明日もおじさんの自慢話聞かなきゃいけないのかぁ…職場に行くのが憂鬱だなぁ
その気持ち、わかります
悪い人じゃないんだけど、毎回話聞かされるのはツラいなぁ…
その気持ち、わかります!!
マウントおじさんは今も昔も社会問題です。
無視や素っ気ない態度で空気を悪くするのは簡単ですが、その分リスクもあります。
なので今日は日夜マウントおじさんと死闘を繰り広げている百戦錬磨のぼくがその攻略法を伝授します。
お任せください!
本記事のゴールは、マウントおじさんとの共存です。
互いに忌み嫌うこともなく、深く干渉することもなく、どちらかが極端に嫌な思いをしないで互いに無理のない範囲で同じ環境に存在している状態が理想です。
優しいあなたはずっと我慢してツラい思いをしているはず。
でも大丈夫。
読んだ日から使えるワザをお教えします。
基礎練習はありません!
実戦で感覚を養って屈強な戦士になってください!
決して怖くありません。
彼らもまた、無意識のうちにモンスターと化してしまった悲しい人々なのです。
それではいきましょう!
マウントおじさんは承認欲求の奴隷である
得体の知れないモンスターと戦うときはしっかり予備知識を付けることが勝率アップに繋がります。
まずは相手を知りましょう。
彼を知り己を知れば百戦殆からず、と孫子の兵法の一節にもあります。
敵の実力や現状を把握せずに戦いを挑むことは得策ではありません。
マウントおじさんだけに限らず何か問題が起きたときは、その内容と自分の力量を照らし合わせて解決に導く考え方が理想です。
さて、今回の敵はマウントおじさん。
ずばり申し上げてマウントおじさんは承認欲求の塊です。奴隷と言ってもいいでしょう。
他者の評価を求めるがあまり自分自身を見失っている悲しき迷い人です。
と、いうのもそもそもマウントおじさんは自慢話や昔話がしたいわけではありません。
自分の話を通じて自分を「凄い人」と思ってほしいのです。
その結果として「自分があなたよりも上である」ということを示したいのです。
ここまで聞いただけでもう厄介ですね。
なのでやることは簡単。
その承認欲求を満たしてあげればいいのです。
どストレートに的確に、針の穴を通すコントロールでおじさんの承認欲求ボタンを押してあげましょう。
逆に言えば他のことはしなくていいです。
マウントおじさんは承認欲求を満たしたいだけなので、それを満たせばミッションクリアです。
ゲームをクリアすれば気持ちいいし、おじさん的にはあなたの好感度も上がります。
共存成功だ!!
では、どうやって満たすか。
今日は三つの奥義を伝授します。
- ビックリマン
- 頷き男爵
- ホメカウンター
この三つを使いこなせばあなたも立派なおじさんハンターです。
基本はこれだけ!ビックリマン!
まず最初に伝授するのは奥義「ビックリマン」です。
基本の奥義でありながら、これを使いこなすだけでほとんどのマウントおじさんと互角に戦うことができます。
気になるその内容は
相手の話を聞いてひたすら驚く
これだけです。
- マジっすか!?
- え!知らなかった!!
- うそ!!
- そうなんですか!?
- それは初耳です!
これらの言葉を「ぼくが知らないことを知ってるなんて◯◯さん凄いですね」という意味を込めて使いこなせば、マウントおじさんは「凄いと思われている…!!」と欲求が満たされていきます。
ぼくは基本的にこれだけでやり過ごしています。
こっちは「驚く(ビックリ)」という固定アクションを機械的に繰り返してるのにも関わらず相手はどんどん満足していくので、コスパもいいです。
こちらがやることはおじさんのトーンに合わせて「ビックリ」のバリエーションを変えるくらいです。
マジすか!!
マジっすか!!
うっそー!!!
笑っちゃうくらい効果的です。
ぜひあなたもビックリマンになってください。
押したり引いたりを繰り返せ!頷き男爵!
続いての奥義は「頷き男爵」。
ビックリマンが「驚き」なら頷き男爵は「感心」です。
言い換えると「動」と「静」。
- なるほど
- ふむふむ
- へぇ~
- あぁ~そういうことですか
- やっとわかりました
これらのワードを使いつつおじさんの話を聞いて「何かを学んだ」風に頷いてください。
そうするとおじさんは「自分の力であなたを成長させた。成長させた俺すごい!」と勝手に満たされてくれます。
あなたがそれっぽく頷いているだけで、です。
なお、時おり話を見失う小芝居を入れると男爵パワーが倍増します。
(例)
ふむふむ、なるほど…んん?
理解の途中で困った顔をすると、おじさんは慌てて違うアプローチをします。自分の話が伝わらない、なんてことはマウントおじさんにはあってはいけないからです。
だから◯◯で××で△△だよ!!
説明が修正されたら一言。
あぁ~そういうことですか~(頷き×5)
これでバッチリです。
おじさんも自分の説明が上手だったと過信&満足して欲求が満たされます。
押したり引いたりを効果的に繰り返しておじさんを承認欲求ジェットコースターに連れていってあげましょう。
タイミングを誤るな!ホメカウンター!!
最後に伝授するのは究極奥義「ホメカウンター」。
これは承認欲求をピンポイントで撃ち抜く大変難易度の高いワザです。
内容としてはおじさんの話の良きタイミングでこちらから
すごいっすね!!
とカウンターを繰り出す必殺技です。
おじさんが「今、欲求を満たしたい!」というその刹那にご馳走を喰らわせます。
驚きや感心など、こちらのリアクションを見て自ずと承認させるのではなく、こちらから「承認させてやるよ!」と相手の口を思いきりこじ開けて豪速球でエサをぶちこむイメージです。
しかしこれはタイミングを誤ると大失敗に終わります。
おじさんの自慢話には終わりがないので、うまく話の間に撃ち込まないと、ただ話の邪魔をしただけになってしまいます。
話の邪魔をすることは相手を不愉快にさせてしまうので本記事のゴールである共存とは遠い着地です。
なので、おじさんが「褒めてもらいたい!」と思ったであろう瞬間に撃ち込む。
できれば一発でマットに沈めましょう。
もっと食べたい!と思わせるのではなく「今日はもうおしまい!!」というメッセージを込めて渾身の一撃を食らわせて昇天させるのです。
君、もっとこうした方がいいんじゃないの?こうやってこうやってこうやれば、もっと効率良くなるでしょ?なんでこんなこともわからないの?
うわ!ぜんぜん気付かなかった!!◯◯さんすごいっすね!!ありがとうございます!!(はい、終了~)
ふふふ(満足死)
組み合わせは無限大!!
今日伝授した
- ビックリマン
- 頷き男爵
- ホメカウンター
この3つの奥義は単独で使うことも組み合わせて使うこともできます。
ふむふむ、なるほど…え?
あー!マジっすか!!すごいっすね!!
実戦で試すのが一番ですが、どの組み合わせでも最後はホメカウンターで仕留めるのが気持ちいい終わり方です。
ひたすら実践あるのみ。本番に勝る成長はない。
逃げるな。おじさんは待ってくれない。
絶対やっちゃダメ!!パーフェクトスルー!!
最後にこれは絶対やってはいけない禁じ手としてパーフェクトスルー(完全無視)を紹介しておきます。
文字通りマウントおじさんを完全に無視することです。
これ特に若い人がやりがち。
「はぁ…そっすね」みたいに素っ気ない態度をとることもほとんど無視してるのと同じです。
これ、本当にやめた方がいいです。
おじさんとあなたの関係に溝が生まれるどころか、それを見た他の人もあなたのことを良く思えなくなります。
早口言葉みたいですが、マウントおじさんがマウントおじさんであることはマウントおじさん以外は気付いてます。
なので冷たくあしらうよりも、(少なくとも)丁寧に見える対応の方があなたの好感度も上がります。
◯◯くんは◯◯さんの自慢話聞いてあげて偉いなぁ…
パーフェクトスルーはその場にいる周りの人もおじさんが怒るのではないかと冷や冷やします。
おじさんを傷つけたい願望があるなら話は別ですが、それをやってしまったら自分もおじさんと同じかそれ以上に嫌な奴になってしまう自覚を持ってください。
マウントおじさんは他人軸で生きている
最後にもう一度マウントおじさんの特性について説明します。
どうしてマウントおじさんがマウントを取りたがるのか。
それは人の評価が欲しいから。
- 自らの劣等感が消えないから人の目を気にしてしまう。
- 自分に確たる自信がないので優位性を感じておかないと不安。
- 人の価値でしか自分の存在意義を感じられない。
これらは全てマウントおじさんの特徴でありながら他人軸で生きる人間の特徴でもあります。
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というか自分に自信があればわざわざマウントしません。
する必要がないのです。
自分に自信を持って働いている方は何もせずとも自ずと周りに慕われていくものです。
そして本記事のゴールはあくまでもマウントおじさんとの共存。
共存を求めるのであれば、おじさんがマウントをしてしまう行動の裏側を読み取ることも大切だとぼくは思います。
それらの背景を察した上で今日伝授した奥義を使って、マウントおじさんのいる生活を楽しんでください!!
慣れれば可愛いものですよ!