コラム(不定期更新) 怖いネカフェの話

役者が貧乏な理由は【稼ぎたいと思う人が少ない】からです。

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俳優関係

こんにちは、小野哲平です。

 

あなたの知り合いに役者はいますか?

勝手で失礼な質問ですが、
その役者はお金に困っていませんか?

 

あなたの知り合いに限らず「売れてない役者」と聞くと世間的にめちゃくちゃお金に困ってる印象が先走っています。

 

あと芸人やミュージシャン。

みんな成功すればお金持ちだけどそれまでは「過酷な極貧生活を余儀なくされる」という社会的なイメージ…ありますよね?

おのぺー
おのぺー

めっちゃあるね

正解がない世界でただひたすら努力(のようなもの)を繰り返し明るい未来を夢見て日夜バイトに励む。働けど働けど暮らしはラクにはならない。

 

こんな印象でしょうか?

 

役者を目指したときに両親に反対されるのは「生活が不安定だから」という理由が大部分を占めているのではないでしょうか?

 

はい、ズバリ言いましょう。

 

それらは調べるまでもなく事実です。

みんな等しくお金には困っています。

 

ですが…どうしてお金に困っているのかを考えたことはありますか?

「お金がない」という事実は知ってるけど、その理由をハッキリと分かってない方も多いと思います。

 

そこで今日は実際に貧困役者のぼくがどうして役者は貧乏なのかを業界の話を交えながら詳しく説明します。

こんな方に読んでもらいたいです。

  • これから役者を目指す人
  • 身内が役者を目指している人
  • 役者の友人がどうして貧乏なのか知りたい人

特に息子、娘が役者を目指して活動してる人は必読です。

役者の世界はこうなっています。

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稼ぎたいと思ってる人が少ない!

追い込まれてる男性

ぼくの結論はこれに尽きます。

役者の世界では「本気で稼ごうと考えている人」は少ないです。

本気で稼ごうと考えている人が少ない。

だから何年も貧乏な状況が変わらないのです。

 

お金よりもやりがい。

達成感が優先されてその次にお金です。

 

映画に出れるならノーギャラでもいい!
誰々の演出が受けれるならギャラは安くて構わない!
 
  1. 同じくらいの実力の役者が二人いる
  2. Aのギャラは10000円、Bのギャラは1000円
  3. 安く済むBが使われる
  4. 仕事を取る為にAはギャラを下げざるを得ない
  5. 新規参入者は使ってもらう為にBよりギャラを安くする
  6. 以下、繰り返し

こうして無名役者のギャラはほぼゼロになっていきました。

 

ぶっちゃけぼくもやりがい重視の役者です。

ギャラを考えて事務所の仕事を引き受けたことはありません。

 

勿論お金が欲しいです。

ですがもうやりがいを与えて満足させるという構造でシステムが確立してるのが現状です。

主観を述べているだけで良し悪しは問いません。

交通費が一切出ない!

例えば

  • 撮影場所
  • 舞台の稽古場
  • 本番の劇場。

そこに通うための交通費は出ません。

 

さすがに地方ロケは移動の車や新幹線チケットが用意されますが、

基本的には現場までの交通費は出ません

役者は交通費が出ない(例外もあり)

 

舞台の稽古で一ヶ月同じ場所に通う場合でも同じです。

本番が一ヶ月あれば稽古と本番で二ヶ月分の交通費が掛かります。

おのぺー
おのぺー

なので自宅から離れた場所が劇場&稽古場だとシャレにならない出費です…

 

少しでも交通費を浮かす為に定期を購入したり自転車で移動したりと皆必死です。

ぼくが昔劇団の研究生だったときは「交通費ないのでしばらく稽古行けません」という同期がいました。
おのぺー
おのぺー

気持ちは超わかる

片道500円でも一日1000円。
週2の稽古で一ヶ月10000円弱です。

全くもって笑えません。

これは我々にとっての常識ですが会社勤めの方からすればなかなかの非常識だと思います。

あなたが必要!ここに来て!自腹で!ってことです。

何でそんなに働いてるの?

当然ながら売れない役者はバイト収入で生活をしています。

撮影や舞台がないときはほぼ毎日バイト。

同じバイト先だと毎日働けないので二つも三つも掛け持ちしてるのは当たり前です。

 

ぼくは朝から夕方までネットカフェで働いて、そのまま夜から朝まで弁当屋で働く生活を2年続けました。

 

でもバイト掛け持ちして朝から夜まで働いていればさすがに生活が潤うと思いませんか?

おのぺー
おのぺー

思う!!

 

では何ゆえそんなに働かないといけないのか。

それは舞台の稽古が始まったらバイトができなくなるからです。

 

団体によってまちまちですが舞台の稽古は長いです。早い団体は半年前から始めます。

最初は週1回などのんびりスタートですが、本番直前の集中稽古は二週間毎日などが当たり前です。

その間バイトする時間はありません。

 

人によっては夜間働いています。

 

なので役者が普段めちゃくちゃ働いているのは「舞台稽古に備えて」が正解です。

 

え、公演のギャラがあるからバイトしなくていいんじゃないの?

おのぺー
おのぺー

違います!!

理由は以下の通り

役者は基本ノーギャラ

あるアイドル舞台を手掛けているプロデューサーはハッキリ断言していました。

「役者に払う金なんかない」
 

公演予算で優先されるのは 

  • 劇場レンタル費
  • 稽古場代
  • 舞台装置代
  • フライヤー&物販作成費
  • スタッフ人件費 など

役者のギャラは最後になる場合が多いです。

 

商業など規模が大きい舞台ならともなく小劇場はそもそもが成立しないビジネスモデルなので、役者は基本ノーギャラと考えてるプロデューサーも少なくありません。

 

要するに売れてない人の生活なんてどうでもいいんです。

結論:何もかもが自己責任、無知は搾取される

役者になりたい!という強い気持ちを持って初めた人ほど盲目になりやすく、

お金を度外視して無謀に役者を続けてしまう傾向にあります。

 

それは悪いことではありません。

ただそういう若者の夢を食い物にして生活している人間も多数存在します。

関連記事初舞台で借金生活!?夢を目指す若者よ、搾取されたくなければ知識をつけろ!

 

役者の世界に限らず無知は搾取される世の中です。

自分が置かれている状況は正しいのか。

先輩の「そういうもんだから」という言葉に納得せずに自分の頭で考えていくことが大切です。

 

役者が貧乏な理由はお金よりもやりがいを求める人が多い職業だから。

当たれば華やかな生活が待っているのかもしれませんが、そもそもがお金を稼げる職業でないことを十分に理解してください。

 

最後にぼくが「俳優になるため」に必要だと思ったことをまとめた記事を置いておきます。

検索でも上位に来る良記事です。是非お読みください。

夢を追う全ての人が搾取されませんように。

関連記事真剣に俳優になりたい貴方が今すぐすべき5つのこと

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