こんにちは、小野哲平です。
映像を通して全国民が怒りに震えた常磐道あおり運転殴打事件。
暴行をした43歳会社役員の男性が逮捕されたことでひとまず事件は収束に向かいつつあります。
彼が暴行に至った理由はともかくとして、この事件に限らずに昨今起きている事件を見てぼくが感じているのは、どれだけ真面目に生きていても頭がおかしい人に絡まれたら人生終了になるという問題です。
普通に運転をしていたら突如あおられて殴られる(殺されそうになる)
今回の例は運転中に起きた事件でしたが、世の中には意味も分からずに危害を加えてくる人間がいます。そしてその数は少なくありません。
近いところでは今年5月に起きた川崎登戸通り魔事件。「無敵の人」という言葉が注目されました。
過去に遡ると、平成20年3月には茨城県土浦市のJR荒川沖駅周辺で男が包丁を振り回し、男女8人が刺されて1人が死亡、7人が負傷した事件。「誰でもよかった。人を殺したかった」と供述した男は、4日前にも別の男性1人を刺殺する事件を起こしていました。
同じく平成20年6月には、東京・秋葉原の歩行者天国に男がトラックで突っ込んで通行人を次々とはねた上、大型ナイフで通行人を次々と襲撃する事件が発生。7人が死亡、10人が負傷しました。
逮捕された元派遣社員の男は、「人を殺すため秋葉原に来た。生活に疲れ、世の中がいやになった。誰でも良かった」と供述。事件前には、インターネットの掲示板に犯行予告を書き込んでいました。
平成22年6月には広島市安佐南区と広島県府中町のマツダの工場で、元従業員の男が車を暴走させて出勤中の社員を次々とはね、1人が死亡、11人が重軽傷を負う事件がありました。男の動機は「会社をクビになり、恨みがあった。むしゃくしゃして人をはねた」といったものでした。
平成24年6月には大阪の繁華街・ミナミの路上で、男が男女2人を包丁で刺殺。逮捕後、男は「自殺しようと思ったが死にきれず、人を殺せば死刑になると思った」と打ち明けています。
各加害者がそれぞれに悩みを抱え精神的に追い込まれていた状態はどれほど重度なものであろうとも見知らぬ誰かの命を奪っていい理由にはなりません。
今回問題になったあおり運転にしてみても、平成29年には東名高速夫婦死亡事故が起きています。
この東名高速の事件に関しては犯人は最後まで反省の色を見せることはありませんでした。
このように世の中には理不尽な事件が溢れています。
愛する家族の為に真面目に働こうが、自分の夢の為に一生懸命努力しようが、出会ったらその時点で人生がめちゃくちゃになるような人間が確実に存在しているわけです。
ドラクエに例えるならば、出会い頭に強制死亡呪文(ザキ)を唱えてくるモンスターです。強制死亡呪文はどれだけレベルを上げてステータスを上げても装備品で強化しても対抗できません。出会ったら終了です。
今日はこの出会ったら人生が即終了になるモンスターがいる社会をどう生きていくべきなのかを真剣に書いていきます。
犯罪予備軍が溢れている
まず前提として世の中にはおかしな人が沢山います。
この場合のおかしいというのは常識が欠落してる人です。
常識という曖昧な物差しを取り出すのはあまり好きではありませんが、ここで言う常識は誰がどう考えてもそうであるもの、です。
- 人を殴ってはいけない
- 人を殺してはいけない
こんなものはこの星に生きている全ての人類の共通認識です。
我々人類はこのルールを大前提として生きているわけです。
勿論言葉の暴力に対して怒りを感じて手を出すことはあるのかもしれません。
こいつ殴りたいと思うことは誰にでもあります。
でもダメなんです。だからみんなそうではない方法で日々戦っているんです。
しかし事実としてこのルールを知らない人がいます。
上に記した事件は「事件になったから知ることができた事柄」です。
もっとそれ以前の、ルールを逸脱することを何とも思わない犯罪予備軍は世の中に溢れています。
一週間の内、ちょっと変だなと思う人を見掛けるのは一度や二度じゃないはず。
ここで覚えて欲しいのは事件を起こした人と予備軍の境目は些細なキッカケの有無に過ぎないということです。
絶対に関わってはいけない
時代が変わってきています。
近所付き合いも減ってきて、ぼくが住むマンションでも隣にどんな人が住んでいるのかさっぱり分かりません。
予想外の事件が起きすぎて皆が皆、知らない人には関わらないようにする警戒心が強い時代になりました。
歩きタバコを注意したら口論になるかもしれない、コンビニにたむろしている若者を追い払ったら暴力を振られるかもしれない。
そういう時代です。悪いことを注意されて素直に謝る人なんて一握りです。
そもそも謝れる人は最初からそんな常識外のことをしません。
だからこそ関わらないのが一番です。
そりゃぼくだってタバコのポイ捨ては許せないし、町を歩いていれば色々と注意したい場面はあります。
でもリスクが大きすぎます。だからなるべく関わらないようにします。
それを「愛情が薄くなった社会」と表現する方もいるのかもしれませんが、ヤバイ人に関わって殺されるよりも何倍も良いです。
痴漢や暴行現場、助けに入りたい場面に遭遇しても冷静に「警察を呼ぶ」などの対応をすべきとぼくは思います。※一瞬の行動が人の生死に関わる場合はその限りではありません。
天災と同じ。避けられない・防げない
地震や雷、台風などは自然現象であって個人のチカラではどうやっても太刀打ちできません。
無差別に誰かを傷つけることを決めた人やあおり運転に遭遇するのもそれと同じです。
避けられないし防げません。
これはもう不幸のギャンブルなので、出会ってしまったらおしまいです。
もしそれが通過するものであるなら黙って耐えるしかありません。
相手は常識が欠落している人間です。会話などできません。
戦うことで自分の身に危険が及ぶこともあり得ます。
もしそのときに誰か守るべき人がそばにいるならまず守ること。
あなたが犠牲になって守るのではなく、全員が助かる道を一番に考えること。
極端な話、相手の目的がお金なら全部渡してしまって構わないです。
命を落としてまで守るべきなのは、同じ命だけです。
知識を得る努力をすること
常識が欠落している人と遭遇することを天災とするならば、あなたにも出来ることがあります。
それは・・・知識を得ること。
まずこういう人間がいるという事実をしっかり理解すること。
完全に安全な場所など存在しないこと。
あおり運転なら「あおり運転に遭遇したらどうすればいいのか」を専門家が教えてくれているサイトは沢山あります。
痴漢でも泥棒でも通り魔でもそうです。
大きな事件が起きるとテレビのニュースやネット記事で必ず専門家の意見や助言が広まります。
そういったものにアンテナを張ることが大切です。
遭遇に関しては不幸のギャンブルなので運が悪かったら避けられません。
しかし自分がそういう状況になったときにどうすればいいのか、普段から知識を入手する努力をすることはできます。
そしてその小さな努力があなたやあなたの大切な家族の人生を長引かせる秘訣になるはずです。
新時代の防衛論
東名高速夫婦死亡事故が起きてからドライブレコーダーの売上が爆発的に上がったそうです。
多くの人が必要だと思いました。
車に限らずどんな場面においても録画・録音を即座にできる体勢を作っておくのがこれからの時代の自己防衛策です。
個人がワーキャー騒いでも世間は動いてくれません。
録画をしてそれをTwitterでも何でも世の中に証拠として提出することで初めて世間が味方に付き、騒動の大きさでメディアが動き、それを沈静化させるために警察が動き始めるのが現代の仕組みです。
異常者による犯罪も増えましたが、それ以上に個人が証拠不足で泣き寝入りすることもなくなったはずです。
録画・録音環境は必ず必要です。それとSNSで発信する知識。
異常者との遭遇は不幸のギャンブルです。
遭遇率を減らすことはできてもゼロにはできません。
しかし備えることはできます。
これから先、おかしな人はもっと増えていきます。
普段から危機管理能力を高め、知識を得ることこそが新時代の自己防衛とぼくは思います。
【最後に】生きてください
先ほどと矛盾しますが、録画や録音などの証拠を残すことに必死になって生存確率を下げてはいけません。
確かに犯人を捕まえる為には証拠が必要です。
しかしそれ以上に大切なのはあなたが生き残ることです。
何度も書きますがどれだけ真面目に生きていても出会ったら人生が終了する怪物が世の中に沢山にいます。
大事なのは怪物を懲らしめることではありません。
あなたが生きることです。
絶対に生きてください。
トムランドちゃんねる内「今週の小野哲平」でも同様の話をしています。
お時間ある方は是非。