こんにちは、小野哲平です。
2019年5月1日、長く続いた平成の世が終わり新元号令和が始まりました。
5月4日には天皇陛下の即位を祝う一般参賀が行われ、新天皇・皇后両陛下の姿をひと目見ようと沢山の方が皇居周辺に集まりました。
ぼくも偶然近くを通りかかったのですが、それはもう凄い人の数!!
警察も沢山いたよ!
厳戒態勢ですね
宮内庁によると、一般参賀に集まった国民は14万1000人余りだそうです…。
今日はそんな新時代を祝して、意外に知らない天皇陛下や上皇陛下の呼び名について書きます。
この機会に一緒に覚えましょう!
平成天皇にはならないの?
これ、勘違いしてる人が多いと思います。
過去の天皇が昭和天皇や大正天皇と呼ばれているので、退位された上皇陛下がそのまま平成天皇になると思う方もいるでしょうが、それは違います。
その理由は○○天皇という名称が諡(おくりな)だからです。
では、何とお呼びするのか?
退位された上皇陛下をお呼びするにはそのまま上皇陛下か、お名前と共に明仁上皇(あきひとじょうこう)とお呼びするのが正しいです。
ちなみに上皇(じょうこう)とは退位した天皇の呼び名です。
そして上皇の敬称は陛下となっています。
第3条(上皇)
前条の規定により退位した天皇は、上皇とする。
上皇の敬称は、陛下とする。(天皇の退位等に関する皇室典範特例法)
皇太子さまは誰になるの?
結論から言うと令和には皇太子はいません。空位です。
皇太子とは皇位継承(帝位継承)権第一位の者であり天皇の息子である者。
皇室典範第1条には「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」とあるため、
天皇陛下の娘である愛子さまは皇位を継承しません。
そのため、皇位継承順位は新天皇陛下の弟である秋篠宮(あきしののみや)殿下が2位から1位に繰り上がりますが、皇太子は「天皇の子」という意味なので、新天皇の弟である秋篠宮殿下は「皇太子」ではないのです。
陛下と殿下ってどう違うの?
皇室の報道を見ていると○○陛下と○○殿下という二つの敬称が使われています。
陛下(へいか)と殿下(でんか)、その違いはご存知でしょうか?
陛下
皇室典範によると、陛下は「天皇と三后」への敬称として使うと規定されています。
三后とは
- 「太皇太后」先々代の天皇の皇后
- 「皇太后」先代の天皇の皇后
- 「皇后」天皇の配偶者
殿下
陛下以外の皇族の敬称は全て「殿下」となります。
以上を踏まえて現在の呼称は以下の通り。
<上皇后=美智子さま>上皇后陛下
<天皇=即位された天皇陛下>天皇陛下
<皇后=雅子さま>皇后陛下
<皇嗣=秋篠宮さま>皇嗣殿下
天皇誕生日はどうなるの?
最後に国民の祝日である天皇誕生日に触れておきましょう。
新天皇陛下は昭和35年(1960年)2月23日生まれです。
なので令和の天皇誕生日は2月23日になります。
平成の天皇誕生日だった12月23日は2019年から平日になります。
なので令和初の天皇誕生日は2020年2月23日です。