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NHK eテレ舞台「オセロー」みどころ!出演者が書きます。

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ジャス民

こんにちは、小野哲平です。

今日は2018年12月30日にNHK eテレで放送された新橋演舞場公演「オセロー」のみどころをわたくし小野哲平が完全私見でお伝えします。

この記事は元々ライブドアブログで書いていたものを復元したものです。
おのぺー
おのぺー

人気記事だったけどWordPressに移行したら幾つか消えちゃったのよねー

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オセローとは?

シェイクスピアの四大悲劇として世界中で上演されている名作です。

本記事では2018年9月に新橋演舞場で上演されたオセローについて書きます。

「オセロー」はヴェニスの軍人である主人公のオセローと、美しい娘デズデモーナによる悲恋を描いた作品です。デズデモーナの父親の反対を押し切り結婚したオセローとデズデモーナですが、幸せの時はあっという間に終わりを迎えます。オセローには信頼していたイアーゴーという部下がいましたが、実はイアーゴーはオセローをよく思っていなかったのです。オセローをねたましく思っていたイアーゴーは、オセローを破滅させるためイアーゴーの副官であるキャシオーを遣い、デズデモーナの悪評を流します。デズデモーナの不貞の噂を耳にしたオセローは、次第にデズデモーナに疑いをかけるようになります。イアーゴーはさらにキャシオーの妻をも噂に加担させ、後戻りが出来ない程にオセローを追いつめていきます。そしてついにオセローはデズデモーナの首を絞めて殺してしまったのです。デズデモーナが死んだあとにキャシオーの妻から聞いた噂の真実に、オセローは自分自身を責めます。そして、愛する妻を信じずに犯してしまった罪を悔みながら自らに手をかけるのです。

さっそくいきましょう!!

一幕

ゴンドラの秘密

冒頭「あああーああー」と歌声が響いてオセローの幕が開きます。

そこは水の都ヴェニス。

上手と下手から登場する怪しげなゴンドラ。

一幕中に何度か登場するこのゴンドラですが…どうやって動いているのか分かりますか?

おのぺー
おのぺー

わかる?

ののみー
ののみー

無理っす

 

これ、疑問に思いますよね。上演中にいただいたお手紙でも聞かれました。

 

ぼくは稽古場でもずっとどうやって動いてんねんと思ってて、正解を知って驚きました

なので皆さん、どうやって動いているか考えてください。

消えたイアーゴー

一幕で登場するブラバンショー邸。

ぼくも中から飛び出してきます。

気付いた方もいらっしゃると思いますが、このブラバンショー邸、上手袖と下手袖に繋がってません。登場したら舞台の真ん中にドカンとあります。

なのでこの屋敷にまつわる演者は皆、屋敷が舞台上に登場するときにはもう屋内にスタンバイしてます。出番が終わってからも同じ。

屋敷そのものが舞台袖に捌けるまで、屋敷内で待機です。

ぼくもカンテラ持って登場して、戻ってからしばらく屋敷内に待機していました。

そこでひとつの疑問

だいらく
だいらく

イアーゴーどうやって移動したんすか?

イアーゴーはどこに消えたのか。

 

ロダリーゴーと別れたイアーゴーはそのまま屋敷の裏に消えます。でも屋敷裏から舞台袖には行けません。そのまま袖に行くと客席から丸見えです。

そして次にイアーゴーが登場してくるのは花道。オセローと共に登場します。

え、どうやって移動したの???そう思いますよね??

実はこれも、上演中に疑問に思って手紙で聞いてくれた賢い方がいるんですよ。

こういう鋭い質問好きですよ。映像でこのイリュージョンが伝わるか分かりませんが、これも念頭に置いて楽しいんでくれたら嬉しいです。

忙しかった小野哲平

ブラバンショーの屋敷から消えたイアーゴーが花道から登場し、一幕二場が始まります。

オセローとキャシオーはここで初登場。

ちなみにこのシーン、ぼくもゴンドラに乗ってます。

余談ですが、前回記事に書いたように、ブラバンショーの屋敷そのものが舞台袖に捌けるまで、ぼくは屋敷内にいます。で、そのまま上手に捌けたら急いで小道具置き場にカンテラ置いて剣を取りに行って、すぐにゴンドラに乗って出発です

舞台上に現れる前からゴンドラは動いているので、スタートはちょっと早いんです。

ここはぼく的にプチ忙しいポイントでした。笑

おのぺー
おのぺー

初日付近は間に合うのか微妙だったね

元老院への舞台転換

そして元老院。ここの場面転換は大掛かりです。

ゴンドラが後退して、ヴェニスの街並みがあっという間に変化します。

大きいテーブルや地球儀も登場します。

ですが最初は転換が上手くいかずに、初日前日も夜遅くまで稽古しました。

体力的にはしんどかったけど、今となっては良い思い出です。

豪華な舞台も注目なのですが演者にも注目!!

さっきまでブラバンショーの手下で、松明持ってた面々の何人かが衣装を変えて元老院にもいます。

早業!!THE ハヤワザ!!!

ちなみにぼくはこの場面は出てません。探してもいないよ。

おのぺー
おのぺー

楽屋にいました

二幕

階段怖い…

二幕目は嵐のシーンから。キプロス島です。

ぼくはキプロス兵として階段を動かしてます。

超個人的なこのシーンの見所は、光速で階段を駆け下りる光山恭平です。

舞台下手の急な階段を光の速さで駆け下りてこの台詞。

「オセローの旗手でイアーゴーという男です!!」

ぼくは上手袖のモニターを見ながらいつも思ってました。

おのぺー
おのぺー

こいつすげぇな…。

ぼくは階段は苦手です。

二幕一場の終盤で「オセロー!オセロー!」と、上手階段から登場するのですが、急な階段はずっと怖かったです。

大宴会シーン

はい、皆大好き宴会です。

おのぺー
おのぺー

兵士も人の子♪ 命はひとつ♫

 

ののみー
ののみー

飲んで敵を 撃沈!!!

あのシーンに関してはみどころも何も…正直
だれが何やってるのか知らねぇ…笑

 

最初はなんとなく知ってたんですよ、最初は。
でも初日開いてから時間が経ってどうなっていったのか知りません。

なので稽古場であのシーンが作られたときの話をします。

振付の井手さんがいらっしゃいました。
「じゃあこのシーンに出る人集まってください」
わらわら集まる我々。
そして井手さんが下手の役者から順々に、
「君はこうして彼とハイタッチして」
「君たちはここでこうやって踊って」
「君たちはこうやってみようか」
とドンドン動きを付けてくれたのです。
ひとまず自分の動きを覚えました。
関わる役者と動きを確認してる間に、
他の役者にドンドン動きが付いていきます。
一通り振付けて前に立つ井手さん。
「じゃあせーので動いてみましょう!せーのっ!」
実際に動いて危険な箇所の微調整。
指示通り動くと役者がぶつかっちゃうとかですね。
何度か調整をして完成しました。
わずか一日の一時間くらいの出来事です。

でもそれは一度目の歌が終わるまで。
そのあとはメインの芝居の邪魔にならない程度に皆自由に芝居をしています。

ぼくは上手側で兵士仲間とお酒飲んだり酔って倒れた老兵を起こしたりしてました。

毎回微妙に違う楽しい時間でしたね。
なので下手側や階段にいた役者の動きは知りません。笑

大立ち回り

そのあとのキャシオーとモンターノーの喧嘩。

こっちは細かく動きが付いていました。

よく見ると分かるのですが、
一度捌けてから「何の騒ぎだ!」と帰ってくる兵士や、
モンターノーを押さえる兵士がいます。

ここに関しては何度も練習しました。
やはり殺陣は危ないので怪我のないように。

ちなみにぼくは宴会が終わったら樽を運んで下手側に移動してます。

おのぺー
おのぺー

みんな細かく芝居してたんやで

三幕

これぞ日本の伝統芸!ビアンカ!!

キャシオーの愛人として登場するビアンカ。演じるのは劇団新派の河合宥季

女役ですが演じてる宥季くんは、男性です。男性です。男性です。

彼は別の舞台があったので、稽古場合流がちょっとだけ遅かったんですね。

遅れて合流したときに初めて皆の前にビアンカが登場したときは、なんだかとっても嬉しかったです。

と、言うのも彼は元々歌舞伎出身。師匠の河合雪之丞さんが歌舞伎から新派に移ったことで、彼も新派の俳優になりました。

やはり女型というのは芸です。役者たるもの舞台の上では芸を見せなければいけないと思います。

その日本の伝統芸である女型が今回のオセローで登場したのは、まさに松竹が主催するオセローだなとテンション上がりました。

ビアンカをキッカケにして、女型に、歌舞伎に興味を持ってくれる人が増えたら素敵だなと思います。

ちなみにビアンカの河合宥季くんは兵士の衣装で、大宴会にも紛れています。良かったら探してみてください。

追い詰められていくイアーゴー

自身の計略通りにオセローを追い込んでいるはずなのに、動き始めた船から降りるわけにもいかず、その恐ろしさに自身も飲み込まれていくイアーゴー。

そして遂に犠牲者が。イアーゴーの友人ロダリーゴーが死にます。

キャシオーを上手く消せなかったロダリーゴーは、イアーゴーにあっけなく殺されます。

自分で殺しておいて発見者のフリをするイアーゴー。

おのぺー
おのぺー

正気の沙汰じゃねぇ…

キャシオーの愛人、ビアンカもここで容疑者として連行されます。

もうひどすぎる…ちなみにここでビアンカを連れていくのはぼくです

悲劇の終焉

そしてこの悲劇のクライマックス。

愛すべき妻をオセローが手に掛けます。

あぁ…あんなに仲良しだったのに!!

「父親を騙した女だ。騙されるぞ、そなたも。きっと。」

一幕でのブラバンショーの忠告がオセローを狂わせ、デズデモーナを絞殺してしまいます。このシーン、胸が痛いです。

デズデモーナの疑惑が晴れ、イアーゴーが捕まり、悲劇の終焉を思わせてから始まる更なる悲劇。そちらは是非とも映像でご確認ください。原作にも書いてないはずです。

以上、ここまで!!

完全にぼくが勝手にオススメしたい箇所ばかり書きましたが、お楽しみいただけたでしょうか?

連日沢山の方に御来場いただいたオセロー。

末席ではありますが関係者のひとりとして、この場で感謝申し上げます。

おのぺー
おのぺー

原作に載ってる上演記録にはぼくの名前もあります!!

嬉しい!!

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