こんにちは、小野哲平です。
ネットカフェで約6年働いていました。
ぼくの勤務先は治安の悪い地域にあり、それ相応の民度を持ち合わせた客が来店してくるので、店は常に何かしらの事件を抱えていました。
客同士の喧嘩、お金を持っていない客、財布盗難事件など、思い返すだけで嫌な気持ちになる思い出が沢山あります。
多いときで週1で警察を呼ぶことも…
しかし!全国的に見ればぼくの店舗などまだ可愛い方です。
歴史を紐解けば、もっと恐ろしい出来事が日本中のネットカフェで起きています。
そこで今日はネットカフェで起きた凶悪犯罪をまとめてみました。
全ての事件にネカフェ店員としてのぼくの感想を挟んでいます。
気分を害するような事件ばかりですので、どうぞ心してお読み下さい。
名古屋ネットカフェ刺殺事件(2018)
- 名古屋市の漫画喫茶で20~30歳代の男性がめった刺しにされた事件
- 男性は搬送されたが死亡し、警察は近くにいた22歳の男を殺人未遂容疑で逮捕
- 男は「自分が死ねないので、むかついて刺した」などと供述
2018年に名古屋市のネットカフェで起きた事件。
大きく報道されたので、まだ記憶に新しい方もいるのではと思います。
住所不定の(当時)22歳男性が35歳の会社員をネカフェ店内で刺し殺した事件です。
両者の間に面識はなし。
(被害者のブースから聞こえる)物音が気になりイライラが止まらなくなった加害者が被害者ブースに押し入り、逃げる被害者を果物ナイフで何度も切り付け、刺し殺しました。
被害者は死亡。
駆け付けた警察により犯人はその場で逮捕。
「ナイフは1週間前に(周辺地域で)拾った。ずっといらいらしており、むかつくことがあったら誰でもいいから殺してやろうと持ち歩いていた」
「自分が死ねないからむかついて刺した」
犯人はそう供述しました。
異常者は多い(元スタッフの見解)
「隣のブースの音がうるさいから何とかしてくれ」
そうスタッフに詰め寄る客は少なくありません。
しかし近くのブースに行くと、確かに音はしますが常識の範疇。
問題はイライラしてるクレーム客にある場合が多いです。
夜間のネットカフェには本当におかしな客が集まります。
ぼくが働いている店舗でも「音がうるさい」との理由で、隣の客の首を絞めた人がいました。
そのときは被害者から報告があり、監視カメラで確認してすぐに加害者を退店&出禁にしました。
あなたが利用中に
- 近くのブースでずっと独り言を言ってる人がいる
- 理由もなくフロアをうろちょろしてる人がいる
こういう客に気付いたらすぐに退店すべきです。
犯罪を起こした人が犯行の数日前からネカフェに寝泊まりしていた、というのはよくある話です。
静岡ネットカフェ強盗事件(2020)
- 静岡県のネットカフェに男が刃物を持って押し入る。
- 「レジを開けろ」などと脅し、現金数万円を奪って逃走。
- けが人はなし。
2020年に静岡で起きた強盗事件。
男は身長170~180センチで、黒色パーカとマスクを着用して模様。
事件当時、店内にはほかに女性店員1人と複数の客がいたが、レジ付近にいたのは男性店員だけだったという。
金はいつでも払えるように(元スタッフの見解)
「もし強盗が来たらお金は全額渡していい」
ぼくが店長に言われていた言葉です。
被害に遭ったネットカフェは1階が入り口だったので逃走経路がありますが、ぼくが働いていた店舗は4階が受付なのでエレベーターに乗らないと逃走できません。
なのでさすがに強盗に遭うことはありませんでした。
しかし難癖を付けて割引を要求する客は沢山いました。
ネカフェに泊まっている人間は基本的にホテルに泊まれない人間です。
お金に困ってる人はとても多く、利用料金を払うことができない人も大勢いました。
強盗予備軍と思われても仕方ない客がいたのは事実です。
福岡市職員女性暴行事件(2018)
- 福岡市のネットカフェで福岡市職員(45)が現行犯逮捕。
- 女性(30)の胸を触ったとして、店員が警察に通報。
- 被害者女性を個室に誘ったところ、無視されたことで犯行に。
2018年に福岡市の職員が女性に暴行を働いた事件です。
男性は「尻は触ったが、胸は触っていない」などと話している、と当時のニュースに残っています。
どっちにせよ犯罪だから!
県迷惑防止条例違反(卑猥な行為)にあたる行為ですが、会員制のネットカフェは公共的な場所にあたらないので、暴行罪として逮捕されました。
女性は来るべきではない(元スタッフの見解)
ネカフェは大きなフロアを持ちながら必要最低限の人員しか勤務しておらず、すべての客の動きをスタッフが逐一確認するのは不可能です。
個室に置いてあるPCにはデフォルトでアダルト動画が入っているので、利用男性の気分は高揚しています。
何が起きてもおかしくありません。
ぼくが働いていた店舗では女性客が「盗撮されている」と受付に来て、そのまま隣のブース客が警察に連行されたこともあります。
正直、ネカフェは女性がひとりで利用するのにはリスクが高すぎます。
夜道よりも夜のネカフェの方が危険だと思います。
近年は女性専用のネットカフェも増えてきました。
もし利用しなきゃいけない理由があるのなら女性専用を強くオススメします。
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奈良・橿原市放火殺人事件(2019)
- 奈良県橿原(かしはら)市の集合住宅で放火、焼け跡から遺体が見つかる。
- 遺体は橿原市の隣の桜井市に住むフリーター男性(28)のものと判明。
- 住人の男性(20)は事件後、行方知れずに。
2019年の事件です。
集合住宅で火災。発見された遺体が住人のものではなく別の市に住む人間だった、という奇妙な事件。
真相は
- 住人の男性が桜井市で被害者男性を刃物で切りつけ車で自宅へ運ぶ。
- 火をつけて殺害。
フリーター男性は生きたまま燃やされたそうです…
二人に接点はなく、犯人だった住人は「誰でもよかった」と供述しました。
ネットカフェ内で起きた犯罪ではありませんが、事件後の犯人の行動にネカフェが関わっています。
事件後、行方をくらませた犯人はネカフェに潜伏。
そこで会員登録のために身分証として提出したのが被害者男性の免許証でした。
ネカフェのセキュリティなどほぼない(元スタッフの見解)
会員登録が必要なネットカフェでは身分証の提出が必要となります。
この報道を最初に見たときに真っ先に思ったのは
なんで顔が違うのに登録できるんだろう、です。
顔写真のない保険証なら納得できます。
でもこの事件で使われたのは顔写真付きの免許証です。
???
真実は分かりませんが、おそらく入念な顔確認はしなかったのかな、と思います。
会員制のネットカフェは一度会員登録をすれば、それからは普通に使えます。
それがどんな身分証であっても最初の一回だけクリアすれば問題ないのです。
厳しいダブルチェックはありません。
なのでチェックが甘いバイト、よく分かってない新人が対応すればわりと誰でも会員になれてしまいます。
身分証を細かくチェックするよりも会員登録で客を待たせてはいけない、という空気感が強く、そういう意味において会員登録時のセキュリティはほぼ皆無です。
ソウル江西区ネットカフェ殺人事件(2018)
- ソウル市江西(カンソ)区のネットカフェで男性(29)がアルバイト店員の男性(21)と口論
- 警察官が出動し、一度は収まる
- 自宅から刃物を持ち出して再び店に現れた男性が店員を30ヶ所以上メッタ刺し。
最後は韓国の事件です。
店員と客の口論がエスカレートし、最終的に殺人事件に発展しました。
正確には犯人は二人組の兄弟で、警察が帰ったあとゴミ出しに出た店員を襲い、弟が羽交い締めで押さえつけて兄がメッタ刺しに。
店員が運ばれた病院の医師がその後、顔や首が集中的に狙われ、傷は30カ所以上に及んだことなど犯行の残忍さをネット上に詳述。
「人間が人間にできることではない」と指摘しました。
この事件は韓国社会を揺るがすほどの問題になり、容疑者の匿名発表が原則の韓国で、店員の顔をメッタ刺ししたという残忍な犯行から、警察は実名公開に踏み切りました。
客との揉め事は避けられない(元スタッフの見解)
こちらが真っ当に説明しても理不尽な要求をしてきたり、端から喧嘩腰で絡んでくる客は少なくありません。
ネットカフェは24時間営業なので店長がいない時間の問題はバイトが判断するしかないです。
お金を持っていない客、コミックを万引きする客、いちゃもんを付けてくる客。
必要最低人数で従来の仕事をこなし、それらを捌くのは不可能です。
バイトによっては客に厳しい物言いをしてしまう人もいます。
ぼくも揉めたことがあるし、他のスタッフと客の口論を仲裁したこともあります。
忙しい日や面倒や客に絡まれた日は、客がイライラしているようにスタッフもイライラしています。
仕事に優劣を付けたくはありませんが、やはり一般の接客業よりも民度が低い客が集まる場所です。
真面目に働く人ほど客と衝突しやすくなります。
ご利用は計画的に
以上、ネットカフェで起きた事件についてまとめました。
散々恐怖をあおりましたが、ネットカフェ自体は素敵なサービスです。
- 純粋にPC・コミックを楽しむ人
- 寝泊まりする人
この二つの棲み分けがもっと明確にできれば安全なサービスに近付くのにな、といつも考えています。
しかし現段階では、ネカフェは危険に近い場所と考えて間違いないです。
6年働いてたので分かります。
ネカフェのサービス内容は良かれど環境は劣悪です。
利用する際はそれを頭に入れた上でご利用ください。
ぼくが店員として体験した事件については下記(↓)をお読み下さい!