こんにちは、小野哲平です。
今日は「行動の原動力は怒り」という話をします。
何かを達成しようする気持ちの根源について考えたことがありますか?
どうして努力するのか。その理由が原動力です。
ぼくは間違いなくその正体は「怒り」だと考えています。
本能的に行動している自分の行動理由を自分自身で把握することは、
自分のモチベーションをコントロールすることに繋がります。
どうしてやる気が起きないんだろう。そういうときありませんか?
やる気が低迷している状態で作業をしてもパフォーマンスは向上しません。
少ない時間を有効に使う為にも、
このような状態を回避して常に時間の効率の良いパフォーマンスを発揮したいものです。
その為には自身の行動理由の明確化。これが大切。
以下、深掘りしていきます。
行動の原動力は怒り
行動とひとくちに言っても色々あります。
日常の些細な動きだって行動です。
簡略化して説明しましょう。
例えばお腹が減って定食屋に行きます。
その行動の根源にあるのは「お腹が減った状態でいることが嫌だから」です。
「お腹が減った状態が嫌」というのは「お腹が減った状態の自分を許せない」ということです。
つまりその行動理由は怒りです。
ちょっと無理矢理ですかね??
そんなことありません。
テスト勉強だって同じです。
「テストで良い点が取りたい」=「悪い点を取る自分が許せないから」
だから勉強する。
ほら、怒りに変換できます。
この「◯◯な自分が許せない」という感情が全ての行動の原動力になっているのです。
どんな行動でもそれは当てはまります。
全ての「◯◯したい」という欲望は突き詰めると「◯◯な状態が許せないから」という「怒り」に繋がります。
ガリガリの自分が許せないから筋トレをするなど。
そして怒りには二種類あります。
ひとつは「自分への怒り」。もうひとつは「他者への怒り」。
ここが今回のポイントです。
この二つを履き違えると大変厄介な人間になってしまいます。
自分への怒り
自分への怒りは前述のように「◯◯の状態の自分が許せないから行動する」。
この行動ラインです。
「自分への怒り」これが理想的な行動ラインだとぼくは考えています。
ぼくが日々勉強してブログや脚本を書き進めているのは、
- 知識のない自分が許せないから = 怒り
- ぼくの作品をもっと知ってほしいから = 知られてない自分への怒り
- お金を稼ぎたいから = 社会への挑戦 = 稼げてない自分への怒り
このように全ての行動理由を「自分への怒り」に変換することができます。
なので何か大きく行動を開始するときは漠然と「ブログでお金稼げたらいいなぁ」や「本を読んで賢くなれたらいいなぁ」ではなくて、今の自分の状態に対する怒りの種類を考え、どのレベルまで向上すれば怒りが静まる(理想に近づく)のかを細分化する必要があります。
思い付きで行動する人が長続きしないのはここに要因があるとぼくは考えます。
何かを達成するために行動するならば、そこから逆算して「どういう自分の状態が許せないのか」をしっかり把握しましょう!
他者への怒り
行動理由の源が全て怒りだとするならば「自分への怒り」以外の行動は全て「他者への怒り」です。
誰かを傷付けたいから攻撃する。罠にはめる。罵倒する。
それはその誰かに対する怒りに基づく行動です。
でもここで断言します。
他者への怒りで始まる行動は何も良いことがありません。
何故なら自分以外の人間はコントロールできないから。
ここを勘違いしてる人が多いのですが、人は人を支配することはできません。
これは法律がどうこうの問題ではなくて、事実として無理なのです。
「誰かにこうなってほしい」という気持ちであれこれ指導したり命令したりする感情は深く理解できますが、その誰かが変わるのはその当人自身が変わりたいと思ったときです。
当人の気持ちの変化の兆しを与えることはできるかもしれませんが、変化を起こすのは紛れもなくその当人なのです。他の人間が干渉できる領域ではありません。
ここを理解せずに、自分以外の人間に対しての怒りで行動を開始すると厄介なことになります。
なぜならその達成(ゴール)が他人の気持ちの変化になるから。
他人の気持ちの変化なんて運でしかないです。ガチャです。
あなたがどれだけ強い口調で縛り付けてもその当人が変化するかどうかは運です。
行動の達成に運の要素が混ざるのは危険です。
それは即ちどれだけ行動しても何も達成できない場合があるということです。
それなのに何故、とっさに人は攻撃してしまうのか。
それは只「自分がスッキリしたいから」。迷惑なだけです。
自分がスッキリしたいだけは迷惑なのでやめよう。
「他者への怒り」を「自分への怒り」へ
他者への怒りを行動の原動力にするとよくないことはお分かりいただけたかと思います。
でも腹立ちますよね?怒っちゃいますよね?
この問題を解決するのはただひとつ。
「他者への怒り」を「自分への怒り」へ転換するのです。
「自分への怒り」ならば達成主導権が他者ではなく自分にあるので自らの行動で成果を挙げることができます。
具体例:勤務態度の悪い同僚
具体例を挙げましょう。
同僚の勤務態度が気に入らない。
どれだけ注意しても直らない。
この注意という行動が「他人への怒りに基づく行動」です。
でもどれだけ注意しても直らないのであれば更にイライラは増しますよね?
ここで思考の転換。
「注意しても直らないあの人が許せない」から「自分の能力が低いからあの人は変わらない」という怒りに転換します。
まさに自分への怒りです。
自分の言い方、注意の仕方が悪いのか、だとしたらより良い言い方はどうなのか。
その思考があなたを成長させます。
ここで超重要なのは相手をどうこうしようと思わないこと。
あなたが本やネットで得た知識や方法が、全く相手に通用しなかったとしても、それは只の結果に過ぎません。
大切なのはあなたが成長できたかどうか。
え?それじゃそもそもの問題解決になってないって??
冷静に考えてください。
注意しても勤務態度が悪いやつなんて、そもそもおかしな人です。
そんなおかしな人には関わらないのが一番。
今回の要点は行動力の根源です。
職場におかしな人がいる。注意しても直らない。怒る。
その怒りを自分に向けたことであなたが行動できるキッカケができました。
それが大事なことなのです。
全てを自分への怒りへ転換して自分自身を成長させましょう。
根源が分かればコントロールできる
以上、行動力の根源は怒りであるという話を進めてきました。
手品と同じでタネが分かればある程度はコントロールすることができます。
漠然と自分にやる気が湧いてくるのを待つのではなく、自分のどんなポイントに怒りがあって、そこをどう改善したいのか、まで思考を深掘りできればやる気そのものを操ることができるはずです。
何度も繰り返しますが「他者への怒り」そのものは何の役にも立ちません。
ストレスが溜まるだけです。
「他者への怒り」は「自分への怒り」へ転換すること。
これが大切です。
自分の行動力の根源をしっかり理解して、安定した精神で日々を乗り切りましょう!!