こんにちは、小野哲平です。
ジャニーズWESTが2019年に発表したシングル、
- ホメチギリスト(2019.01.30リリース)
- アメノチハレ(2019.4.24リリース)
- Big Shot!!(2019.10.9リリース)
今日はこの三曲についてぼく個人の見解で解説していきます!!

個人の見解だからね!
三曲ともメッセージソング
まずこの三曲はメッセージソングです。
メッセージソングとは歌詞に強い主義や主張のある曲のことを言います。
もう少し分かりやすく言うと「聴いてる人へ伝えたいことが歌詞として色濃く現れている曲」です。
ほとんどの曲がメッセージソングじゃないの?と疑問を持つ方もいると思いますが実は○○ソングというのは色々あります。
見分け方に明確な線引きはありませんが、例えばラブソングは特定の愛する人に向けた歌詞になっているし、卒業ソングも一緒に時を過ごした仲間との別れを綴った歌詞になっています。
個人的には歌詞の中で「想いの対象」が登場するときはラブソングになって、その対象が今「この曲を聴いてる人間」の場合は「メッセージソング」なのかなと感じています。
では、ジャニーズWESTが今年発表した三曲はどういうメッセージソングでどんな構造になっているのか。

ぼくが勝手に説明します!
それでは見ていきましょう!!
ホメチギリスト
今年の一発目に発表された本作はメンバーがお祭り衣装のような扮装で、聴いてる人をホメテくれます。
タイトルにそのまま「ホメチギ」という言葉が入ってるので基本的にそのまま「聴いてるあなたをホメチギります!」というドストレートのメッセージソングです。
個人的にこれちょっと面白いなと思ったのは今まで沢山世に発表されている「頑張ってるあなたを応援する」という形の応援ソングではなくて「あなたをホメる」という珍しいジャンルなことです。
「応援」は言葉の間口が広いので様々なアプローチ&ワードの選択肢が生まれますが「ホメる」は文字通り「優れている部分を評価する」なので応援に比べて幅が狭くなる気がします。
そこで登場したのが具体例。
抽象的ではなく具体的に情景がイメージできるような歌詞構造になっています。
一番最初の歌い始めから具体的な場面光景でこの歌は始まります。
「カバンを背負って猛ダッシュ 満員電車乗り込んだ」

ね?もう情景が浮かぶでしょ?
比較の為に同じくA面の「傷だらけの愛」の歌い始めを見てましょう。
「燃えるように 一人で生きてゆけるとうそぶいて走り続けた」
比べるとよくわかりますね。
前者は具体的な場面描写。後者は抽象的な感情描写から歌が始まります。
ホメチギリストは「応援ソング」ではなく「ホメソング」として聴いてる人に届きやすくする為にほぼ全編を通じて場面描写の歌詞になっています。
そして更に秀逸なのは歌詞の中でホメる対象となる特定の人間は登場せずに、聴いてる人を大きな枠組みで捉えていることです。
これ分かります?
具体的に場面描写をするデメリットとして「その描写に当てはまらない人」には響かない歌になる可能性があります。
それを一番を男性に向けて、二番を女性に向けた内容にすることで間口をしっかり広げているのです。
それから「都会の風に吹かれても君は君さ」という男女両方に響く歌詞を混ぜ混んで、最後のサビ。
繰り返しますがホメチギリストは「応援ソング」ではなく「ホメソング(あるいはホメチギソング)」です。
応援は「負けないで、頑張って」ですが「ホメソング」は「もう君は頑張ってるよ!凄いよ!」という曲です。
働いてるその背中を讃えましょ!
忘れていたその魅力に気づきましょ!
なんてまさにです。
まとめるとホメチギリストのメッセージはあなたは既に凄い!です。
アメノチハレ
4月に発表されたこの曲もメッセージソングです。
ホメチギリストが「大丈夫!君はもう凄い」ならばこの曲は「大丈夫!人はやり直せる」という再生を助ける曲です。
タイトルのまま言うのであれば「止まない雨はない」という内容になっています。
歌詞構造としては冒頭の「雨空見上げて涙を隠した」の時点で「涙を隠している」ことから既に何かを失敗している(上手くいかなかった)状態であることが分かります。
つまりマイナス状態の人を勇気づける曲です。
ちなみにサビで「悲しみも抱いて泣いて笑って分け合ってきた僕らなら」と作品上で特定の人間を思わせる「僕ら」というワードが出てきます。
これによって一瞬だけ「彼氏と彼女の物語」、つまりラブソングに聞こえる瞬間があります。
なぜなら一番のサビは「キミだから」です。
あれ?これってどういうこと?
メッセージソングじゃないじゃん!!
ここでぼくは考えました。
これはぼくの解釈なのですが、冒頭からずっと登場するキミは「あなた(聴いてる人)」であってメッセージソング。そして二番の歌詞に登場する「僕ら」はジャニーズWESTとファンをまとめて「僕ら」と言ってるのではないでしょうか。
この「僕ら」がジャニーズWESTだけならば一番と二番が全く別物の歌詞になってしまうとぼくは思います。しかしジャニーズWESTとファンをまとめた「僕ら」なら意味が通じるのです。
順番に整理すると、最初はキミに向けた歌。なので「もっともっと輝くから」もキミに向けています。
二番に登場する「僕ら」はジャニーズWESTとそのファンを含めた「僕ら」。
僕らはずっと応援してくれたファンと悲しみも笑いも分けあってきたじゃないかと。そして二番の「もっともっと輝くから」はジャニーズWEST自身がファンに向けたメッセージ。
この説を立証するように一番で「ずっとずっと強く」となっていた歌詞が二番では「ずっとずっとそばに」になっています。
更に詳しく書くと
- キミ(聴いてるあなた)はずっと強くもっと輝くから自分自身を信じていて。→ 一番
- ジャニーズWESTは(あなたの)ずっとそばに、そしてもっと輝くから忘れないで。 → 二番
となっているとぼくは解釈します。
Big Shot!!
そして10月に発売されたBig Shot!!、バレーW杯のテーマソングでした。
これはテーマソングだけあって非常に分かりやすくアップテンポのノリノリメッセージソングです。

歌詞も超分かりやすい!!
勝ち取れよ!
情熱は君の鼓動がくれた答えだ
世界に選ばれし者になれ
力強い言葉が並んでいます。
ホメチギリストが「そのままの君がもう頑張ってるじゃないか!偉い!」で、アメノチハレが「大丈夫、止まない雨はないから」ならばこの曲は単純に「行けぇぇぇぇー!!!」という曲です(笑)
この曲については難しい解釈はないですね。
自分を信じてやりたいだけやれば未来はかならずgreatになる!!
全部サビに入ってます。
逆に言うとこういうスポーツのテーマソングって直接的な表現じゃないとダメだと思います。
単純明快アップテンポでテンションあげあげ!
強くてカッコいい言葉の羅列が聴いてる人間にも活力を与えてくれます。
それはきっと歌っているメンバーにも。
まとめ
以上、今回はジャニーズWESTが2019年に発表した三曲を独自解釈で説明してみました。
最後に各曲のメッセージ部分をもう一度まとめます。
そのままのあなたでいい。
いつものあなたがめちゃんこイケてる。
止まない雨はない。
何度失敗しても人はやり直せる。
あなたらしくキミ色で。
自分を信じてやりたいだけやれば未来はかならずgreatになる!!
とにかく行けぇぇぇ~!!!!
如何でしたか??
また時間があるときに他の曲も細かく聴き砕いていければと思います。