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ジャニーズWEST 創作小説シリーズ「愛の奴隷」

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創作小説

私は奴隷。
「どこにいるの?」
「何してるの?」
「誰と一緒なの?」
考え事の隙間、息継ぎのタイミングで無意識に
彼のことを気にしている自分に苛立つ。
決して彼のことを疑ってるわけではない。
でも、きっと、そういうものだから。
不安に陥ることで私は、
彼のことを「義務的に」愛しているんじゃないと、
自分に言い聞かせる。
だって義務的に愛していたらそんな大袈裟な感情になるわけないでしょ?
メールや電話をするのは、
その行為そのものを楽しむのではなくて、
何かを探るため。
いつもそう。
私は既に手に入れているはずの彼の「何」が欲しいのだろうか。
肯定しては否定して、
否定してはまた肯定する。
四六時中繰り返されるルーティーン。
まるで踏み絵ね。馬鹿みたい。
きっと私は愛に飢えてるの。
だからもっと下さい。
愛を下さい。
愛に飢えた心を満たすのは、文字通りひとつ。
愛だけよ。
あなただけを見つめている。
私はもう従順なる愛の奴隷だわ。
こうしてる今も想い馳せてるの。
哀しいほどの愛の奴隷。
これが「好き」っていう気持ちなのかしら。
何度も経験したはずなのに、私わからない。
ただひとつ分かっているのは
自分が彼に調教されていること。

私は奴隷。

悪くないわ。

こうして人を支配するものって愛以外にあるのかしら?
お金?くだらない。
友情?吐き気がする。
お金や友情は支配するもの。
でも私、愛になら満たされてあげてもいいわ。
私がこの世に存在してることも、
きっと愛の延長なのね。
ここから見える全ての人がそう。
つまり人類の歴史は愛の歴史。
この世は皆、愛の奴隷なの。
嘘ついたってしょうがない。
だって嘘にならないもの。
ほら、今日も欲しがってる。
私は奴隷。愛の奴隷。
悪くないわ。