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感動してないのにスタンディングオベーションするのは役者にも作品にも失礼ですよ

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思考

ずっと前から思っていたことを先日ツイートしてみました。

先日鑑賞した舞台の話です。
当ブログに鑑賞記事がある作品ではありません。

大きな劇場での作品だったのですが、
正直ぼくにはどこが面白いのか全く分かりませんでした。

そしてそれはぼく以外の人も同じ意見だったようで、
休憩中に場内やロビーのあちこちで、

よくわからないね…


という声が聞こえていました。

まぁ芸術なんてものはそのほとんどが、
自己満足と紙一重なので、
そういう舞台もチラホラあります。

なので、ここまでは問題ないんです。

その作品を上演したい!という気持ちの人間がいて、
結果として生まれた作品がぼくに合わなかっただけの話なので。

勿論すごく楽しんでるお客さんもいました。

ただ、全体的にはちょっとマイナスの雰囲気でした。
そういうのって客席にいれば肌感覚で分かるじゃないですか。

劇場内に漂う微妙な空気というか。
みんな全然物語についてってないよ!って感じ。

それが終始漂ってました…。

で、問題は今日のテーマのカーテンコール

当然ながら拍手はしますよ。
それはさすがに礼儀というか、良いところもありましたから。

でも、三度目のコールで主要キャストが登場したときに、
客席が一斉に立ったんです。

え?え?え?
なんで??

まるでそうするのが決まっているかのように、
全員が一斉に立ちました。


え?え?え?
「よくわからない…」と不満げだった斜め前の二人組も立ってます。

なんで??
面白くないと感じたなら立っちゃダメです。

自分の本心とは別に
周りに流されて賞賛の形を繕うのは失礼な行為
だとぼくは思います。

実際その舞台ではスタンディングが終わったあとに、
会場内に多大なる満足感は溢れていませんでした。

みんなそそくさと、
「さ、帰ろ帰ろ」みたいな。

正直、なんだこれ?です。

舞台に出演してても分かるときがあります。
今日とりあえず立ってる人多いなーと。

アンケート取ったわけでもなんでもないので、
あくまでぼく個人の話なんですけど、

例えば昨年出演させていただいたオセロー

見に来た友人に「あまり好きじゃなかった」と、
言われました。

それに対してぼくの気持ちは、

そっかぁ、
でも来てくれてありがとね。

これに尽きます。

万人に刺さる作品なんて存在しません。

ですが誰に何と言われようが、
あの作品での芝翫さん、檀さん、神山くんが素晴らしい芝居をしていたのは間違いない事実です。

ぼくはそう思ってる。
でも友人には総合的に今回の作品が合わなかっただけ。

それだけの話です。
怒ることでも謝ることでもありません。

お客様はお金を払って時間を使って舞台を観に来てる。
それに対してこちらはその価値に見合うだけの舞台を提供している。

金額も最初から明記されていますし、
いきなり大金をふっかけてるわけではありません。

それでも観るという選択をしてくれた方に対して、
こちら側は全力で作品を提供します。

だからこそ本心で評価してもらいたいです。

刺さらなかったら刺さらなかった。
それでいいじゃないですか。

そして舞台を観た興奮が頂点に達して、
席を立ち上がって賞賛したくなったら立ち上がりましょう。

そしてその波が広がって大きな波になります。
ひとり、また、ひとりと立ち上がるのが自然です。

まるで事前に通達されていたかのように、
せーのっで立ち上がるのは不自然です。

不自然なスタンディングは舞台上からでも分かります。
役者は繊細なのでわりと分かります。

もし貴方が応援したい役者がいて、
その方を喜ばす為だけに無条件でスタンディングをしているなら、
それはその役者の為にはなりません。

むしろまともな表現者なら悲しみます。

なので、

しっかりと作品を観て、役者の芝居を観て、
心から満足できたなら立ちましょう。

スタンディングオベーションなんて
そんな簡単に起こるものじゃありません。

感動も満足もしてないのに
「周りがしてるから」という理由でスタンディングするのは
役者にも作品にも失
礼ですよ。

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