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T先生に学んだこと

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こちらの記事は2012年5月に公開された記事のリサイクル(書き直し)です。

学歴の上では、

ぼくは大学卒という立派な肩書きを持っているのですが、

大学4年次から付き人として働いていたので、

4年目はほとんど大学には行っていないんです。

通った日数はおそらく30~40日くらい。

では、なぜそんな僕がちゃんと大学を卒業できたのかというと・・・

それは所属してた研究室の教授であるT先生のお陰なのです。

大学3年次の後半、同期学生が研究室選びで悩んでいる頃、僕はまったく悩んでませんでした。

「どうせ卒業したら芝居の道に進むから、研究室なんてどこでもいいや」

正直そう思ってました。

なので、周りの同級生から聞こえてくる、

「あの研究室は人気があるから倍率が高いらしい」的な話も興味がありませんでした。

むしろどこでもいいので、

他の学生に迷惑を掛けないように人気のない研究室を選ぼうとさえしてました。

そんなときです。

学内のエレベータにたまたま乗り合わしたT先生がぼくに、

「お前はうちの研究室に来るんだぞ」と、声を掛けてくれました。

T先生の講義は学科の必修科目で何度か受講したことがあったのですが、

面と向かって話したことはなく、

当然、ぼくの名前も知らないものだと思っていたので、驚きました。

やがて研究室の希望を提出する時期になり、

「どこでもいいなら声を掛けてくれた先生のところにいこう」と、

ぼくはT先生の研究室を希望し、配属されました。

配属が決定したあとでの顔合わせの日、

T先生の研究室は同期でも特に優秀な学生が多く集まってることが分かり、

「これは場違いだ・・・」と軽く後悔したのを覚えています。

しかしながら、せっかくT先生が直々に呼んでくれたのだから、

その好意には応えたいと卒業研究に対し、高い志を掲げたとき、

ぼくに付き人の話が舞い込んでくるのです。

「大学を辞めようと思ってます。」

ぼくはT先生に言いました。

付き人を始めたらほとんど大学には来れません。

ですが、付き人として、普段出会えることのない、

第一線で活躍されている方々の芝居を間近に見て勉強できることは、

ぼくの人生にとって、とても価値のあることでした。

ぼくははっきりと先生にそう告げました。

すると、T先生はペンを持ち、

近くにあったメモ用紙に日付を書いて、ぼくに言いました。

「この日とこの日だけ大学に来なさい。」

それは中間発表と卒論発表の日でした。

T先生はぼくのやりたい夢を真剣に応援してくれて、

その日以外は自宅や旅先のホテルで卒業研究を進めて、

ぼくが無事に大学を卒業できるように取り計らってくれたのです。

こうしてぼくは付き人になりました。

その後一年間、

仕事終わりで夜から朝まで研究室で作業をしたり、

旅先でT先生と連絡を取り合うなどして研究を進め、

中間発表と卒論発表の日だけ成駒屋に休みをいただき、

ぼくは無事に四年間で大学を卒業することができたのです。

T先生には沢山のことを教えていただきました。

今でも、T先生はお会いする度に、

「哲平はその夢を実現するためにどんな努力をしているの?」

と、質問をしてくれます。

その度にぼくは「今している努力」を答えます。

そして、ぼくはときどき、自分に向かってその質問をします。

「お前は夢を掴むためにどんな努力をしてるんだ?」

この問いを続けることが自身の成長に繋がるのだと思います。

T先生の質問が、いつだってぼくを奮い立たせるのです。

最後に、

どうしてT先生が、あまり話したことのないぼくを研究室に誘ってくれたのかを、

一度だけ本人に聞いてみたことがあります。

本当か嘘か、先生が話した理由を聞いて、ぼくは大変驚きました。

もちろん、その理由は秘密です。

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