こんにちは、小野哲平です。
昨日はオセローで共演した劇団新派の俳優、河合宥季さん(@Rin_Yuki_KAWAI )の自主公演「第一回 河合宥季の会」に行ってきました。
今日はここにいるんやで!! pic.twitter.com/XdoYDN88SY
— 小野哲平@俳優ブロガー (@yen_town1014) 2019年4月19日
河合宥季とは
(事務所HPより引用)劇団新派最年少の女方。平成28年12月まで澤瀉屋一門 市川猿珠として活躍。平成26年3月新橋演舞場『空ヲ刻ム者』の玄和の弟子などで本名で初舞台。4月市川猿翁一門、市川春猿(現:河合 雪之丞)に入門し、大阪松竹座『空ヲ刻ム者』で市川猿珠を名のる。
スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」では、人魚ケイミーを演じその可憐さが話題となる。
平成29年1月新派に入団し、三越劇場『華岡青洲の妻』で河合宥季を名のる。
「振袖纏」では三味線弾きお里、「恋の免許皆伝」では女中お梅、お糸。
特技の舞踊を活かした自主公演、劇団新派の女方の魅力を伝えるイベントを行うなど意欲的な取り組みをみせている。
劇団新派最年少の女方とありますが、実は新派には女方は二人しかいません。
宥季さんとその師匠、河合雪之丞さんだけです。

貴重な存在だ!
オセローで知り合う
前々から一方的に宥季さんの存在は知ってましたが、ぼくが知り合ったのは舞台「オセロー」です。
前から知り合いの尾瀧くん(@kazumaotaki0512)が同じ劇団新派なので、そのまま一緒に仲良くなりました。
宥季さんがオセローで演じたビアンカを本当の女性が演じてると思った方も多いはず。
ビアンカって男性だったの!!ググってわかったけど!!え??嘘でしょ!!!衝撃なんですけど!!!#オセロー
— 木綿豆腐 (@tkhr_1219__kinu) 2018年12月30日
オセローのビアンカって人、男だったんだ。普通に驚いた
— たらこくちびるるるる ???? (@tarako_nakama) 2018年12月30日
オセローの時も犬神家の時も、おそらく普段”女形”という職業に触れていないジャニヲタさんたちが、
「ビアンカって男の人なの…?」
「えっ珠代さん中の人女性でしょ?え?男性なの?」
みたいになってて面白かったな。歌舞伎から新派へ行かれた若手女形の河合宥季さん。
お肌まで地デジ対応…羨— あっしゅ (@_ash235_) 2018年12月30日
舞台上でめちゃんこ可愛い宥季さんですが、普段もとっても可愛いです。笑

二人でご飯も食べたよ!

第一回河合宥季の会
そんな宥季さんが開催した「第一回河合宥季の会」。
彼が生まれた島根県では既に自主公演を開催したこともあるようですが東京では今回が初。
そうとうな気合いの入りようだったと思います。
演目は三つですがその狂言立てが凄い。天守物語、俄獅子、藤娘…
どれも大役中の大役です。歌舞伎でもよく耳にする演目です。


攻めたねぇ…
天守物語
名前は何となく聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ぼくも名前だけは知ってました。
泉鏡花によって1917年に書かれた戯曲です。


今から100年前です!
その夜更け、雪洞の灯りをたよりに天守へ現れた鷹匠・姫川図書之助。鷹を失った咎により一度は切腹を申しつかったこの若侍は、鷹の姿が消えた天守閣を見届ければその罪を許されることになっていた。当初富姫は図書を見咎めるが、訳を語る彼のすずしい言葉に感動し、天守へは二度と来ぬようにと諭して帰す。しかし大入道に雪洞の灯りを消され、武士が段をころげ落ち片輪になるよりはと、死を覚悟のうえで再度富姫の前に現れる図書之助。彼の爽やかな心、美しく勇ましい立姿に心打たれた富姫は、たちまち恋に落ちてしまう。夢幻の超越的世界と現世が交錯する天守閣に立つ、富姫の恋の行方は…。


悔しいほどに難しかった…
坂東玉三郎監督・主演で1995年には映画化もされてます!!


宮沢りえさんが出てるんだぜ!
俄獅子・藤娘
ここからは天守物語とは打って変わって舞踊です。
うわぁ!すごい!!綺麗!!
正直踊りの上手い下手なんてぼくにはわからないです。
専門家じゃないので。
じゃあ何でその舞踊を評価するのかとしたら、単純に見ていて飽きないかどうか、理由はともかく凄いと思わせてくれるかどうか、です。
初めて宥季さんの踊りを見ましたが、とても上手。
足先から指先、細部に至るまで美しかったです。
特に藤娘は登場が華やかで、場内がパッと煌めくように艶やかでした。
第一回河合宥季の会
『天守物語』
今はとにかく可愛らしい富姫。将来の超然とした自由な精神の活写が楽しみ。これはチャレンジ大役なので、衣裳の力を借りる選択肢もアリだったかもしれない。
『俄獅子』『藤娘』
歌舞伎の人、踊りの人、芝居の人……どれとも違う独自の風情。大変素晴らしい。大満足。 pic.twitter.com/7uTmUYX0hO— 稲羽白菟〈イナバ ハクト〉 (@masaya_kawakami) 2019年4月19日
芸への探求
まず何よりも彼がこの自主公演を開催してやりきったことが凄いと感じました。
当然ながら色々言う人がいると思います。
まだ早いだの、などと言われたことでしょう。知らないけど。
でもこうやって周りを巻き込んでひとつの興行を成し遂げたことが彼の大きな自信に繋がるのかな、とぼくは思いました。
最後の挨拶では「第二回も必ずやる」と宣言してましたし、本当にやるんだろうなと思います。
自分の信じる芸道をこのまま突き進んでほしいです。
彼の果てなき挑戦を、友人として心から応援します。
宥季かわいいな( ´ ▽ ` )ノ pic.twitter.com/1YDQhCKgAO
— 小野哲平@俳優ブロガー (@yen_town1014) 2019年4月19日